比良山堂満岳
2025-02-23
■日時
2/23(日)
参加メンバー:スマイルさん(リーダー)はむくん(私) 2名
比良駅(9:00)-ノタノホリ池(10:35)-稜線(12:00)-堂満岳(14:45)-別荘地(16:45)-比良駅(17:15)
比良の堂満岳に行ってきました。
連休で別の泊まりの山行計画が急遽、比良日帰りに変更になったために、軽い雪山ハイクのつもりで参加したのですがこれがえらいことに。
日本列島この冬最後で最強という寒波襲来で比良駅周辺も真っ白、地元の人から
「昨日、金糞峠で雪崩があったらしいので気いつけてな」
「このへんで一晩2、30cmやから上に行ったらもっとちゃう」と声をかけられハイキング気分も吹っ飛びました。
スマイルさんは大雪を予想されていたようで「上まで行けるかなあ、今日のラッセル訓練みんなもっと参加してくれたらよかったのになあ」と。
「ええ~!?今日はラッセル訓練やったんですか。それやったら来なかったのに、、、」と嘆くももう遅い。
駅からイン谷までの、なんかちょっと石があって歩きにくい道も雪で歩きやすくなっていました。
イン谷手前で堂満岳方面に左折、少し進んでいよいよ雪山のはじまりです。
先行者がいるようでしっかり道がついています。先日の武奈でもそうでしたがちょっと残念そうなスマイルさん。
「すぐにでも先行者に追いつくだろうからそのときからは交代でやっていこう」と話していましたがなかなか追いつきません。ノタノホリの池、稜線への取り付き、気配(人の声)もありません。
「前の人たち速いなあ」と言いながら稜線に辿り着くとそこにいらっしゃいました。5人組と3人組の2パーティ。8人も歩くと雪道も固まるのですね。
先行グループは出発するところで
「ちょっと休憩してすぐに出発します。追いついたら代わりますので」と我々。
すると
「僕たち予定があるのであと30分ほどで引き返すんです」とのこと、もう1グループはここで引き返すとのこと。なんてこった。
ここでワカンをつけて我々もすぐに出発。上に行ったグループは先ほどの発言通り30分ほどで引き返してきましたが、北大阪のぼろう会の皆さんでした。いや~元気な人たちでした。ありがとうございました。
さて時間は12時30分。
「頂上までは厳しいかな。タイムリミット設けようか。何時にする?」とスマイルさん。
「はい2時くらいがいいと思います」と私。
「じゃあ2時にしよか。それで2時になって頂上までもうちょっとなら行ってしまう、というのでどうや」とスマイルさん。
「わかりました」しかし心の中では(それで・・もうちょっとなら行こう?スマイルさんの辞書には「行く」以外ないで)と不安な私。もちろん不安は的中します。
ワカンはよく携行していますが、ヘタレの私は実際に使うことはほとんどなくラッセルなんて何年ぶりなんでしょうか。2人しかいないので順番もすぐに回ってきますし、大変です。傾斜の緩いところは花魁歩きで踏み出す足を後ろに抜いて外に回してズボッズボッと、きつくて息がすぐに上がります。だけどまだいいんです。一歩一歩ゆっくりでも前に進みますから。急斜面になるといけません。目の前の雪を崩して膝で固めてそこに踏み込んで・・・下手な私は踏み込もうと思ったら後ろ足が崩れてしまって踏み込めず、なんか同じ場所でバタバタしているだけで自分でも笑ってしまいます。

スマイルさんでも苦戦する新雪

ジタバタしているだけの私
そうこうしているうちにタイムリミットが近づいてきました。頂上らしきものは見えているんですけどね。すぐそこです。
「スマイルさん、2時になりましたよ」
「もう2時か、もうちょっとやから行ってしまおう」
聞く前から覚悟はできていました。スマイルさんとも長くご一緒させていただいたのでこの状況で「ここまでにしよか」はありえないと。
この状況というの「何がなんでもピークハント」という意味ではなく、天候、下山ルート、下山後の帰宅などの状況という意味です。下山にも危険なところがあるとか、大阪まで車の長距離運転があるとかなら別の判断があると思いますが、今回はすぐに下りるだけですから。タイムリミット3時でも良かったくらいですか。
とにかく「あともうちょっと頑張ろう」と、もがき続けました。
結局、もうちょっとに45分かかりましたが、無事登頂。達成感半端なし。
最高の気分です。
計画では金糞峠の方を回って下山としていたのですが、時間もかかったし雪の状況がわからない道よりも、わかっている来た道を引き返す方が確実で安全だろう、ということでピストン下山することに。先ほどまで何分も何時間ももがいていたところを数分で降りてしまいます。一体さっきまでの私たちはなんだったんでしょうね。この私たちの道もまた降り積もる雪で閉ざされ、それも次は雨で溶けていって春の花が咲いていく。山は素晴らしいというか自然って素晴らしいです。
さて比良駅前の『一休』でいつもの反省会だったのですが、粕汁がありました。長いこと来てますけど初めて食べました。それがめっちゃくちゃ美味しかったです。もし粕汁がメニューにあれば皆さん食べてみてください。

強烈な思い出になる登山でした。スマイルさんありがとうございました。
2/23(日)
参加メンバー:スマイルさん(リーダー)はむくん(私) 2名
比良駅(9:00)-ノタノホリ池(10:35)-稜線(12:00)-堂満岳(14:45)-別荘地(16:45)-比良駅(17:15)
比良の堂満岳に行ってきました。
連休で別の泊まりの山行計画が急遽、比良日帰りに変更になったために、軽い雪山ハイクのつもりで参加したのですがこれがえらいことに。
日本列島この冬最後で最強という寒波襲来で比良駅周辺も真っ白、地元の人から
「昨日、金糞峠で雪崩があったらしいので気いつけてな」
「このへんで一晩2、30cmやから上に行ったらもっとちゃう」と声をかけられハイキング気分も吹っ飛びました。
スマイルさんは大雪を予想されていたようで「上まで行けるかなあ、今日のラッセル訓練みんなもっと参加してくれたらよかったのになあ」と。
「ええ~!?今日はラッセル訓練やったんですか。それやったら来なかったのに、、、」と嘆くももう遅い。
駅からイン谷までの、なんかちょっと石があって歩きにくい道も雪で歩きやすくなっていました。
イン谷手前で堂満岳方面に左折、少し進んでいよいよ雪山のはじまりです。
先行者がいるようでしっかり道がついています。先日の武奈でもそうでしたがちょっと残念そうなスマイルさん。
「すぐにでも先行者に追いつくだろうからそのときからは交代でやっていこう」と話していましたがなかなか追いつきません。ノタノホリの池、稜線への取り付き、気配(人の声)もありません。
「前の人たち速いなあ」と言いながら稜線に辿り着くとそこにいらっしゃいました。5人組と3人組の2パーティ。8人も歩くと雪道も固まるのですね。
先行グループは出発するところで
「ちょっと休憩してすぐに出発します。追いついたら代わりますので」と我々。
すると
「僕たち予定があるのであと30分ほどで引き返すんです」とのこと、もう1グループはここで引き返すとのこと。なんてこった。
ここでワカンをつけて我々もすぐに出発。上に行ったグループは先ほどの発言通り30分ほどで引き返してきましたが、北大阪のぼろう会の皆さんでした。いや~元気な人たちでした。ありがとうございました。
さて時間は12時30分。
「頂上までは厳しいかな。タイムリミット設けようか。何時にする?」とスマイルさん。
「はい2時くらいがいいと思います」と私。
「じゃあ2時にしよか。それで2時になって頂上までもうちょっとなら行ってしまう、というのでどうや」とスマイルさん。
「わかりました」しかし心の中では(それで・・もうちょっとなら行こう?スマイルさんの辞書には「行く」以外ないで)と不安な私。もちろん不安は的中します。
ワカンはよく携行していますが、ヘタレの私は実際に使うことはほとんどなくラッセルなんて何年ぶりなんでしょうか。2人しかいないので順番もすぐに回ってきますし、大変です。傾斜の緩いところは花魁歩きで踏み出す足を後ろに抜いて外に回してズボッズボッと、きつくて息がすぐに上がります。だけどまだいいんです。一歩一歩ゆっくりでも前に進みますから。急斜面になるといけません。目の前の雪を崩して膝で固めてそこに踏み込んで・・・下手な私は踏み込もうと思ったら後ろ足が崩れてしまって踏み込めず、なんか同じ場所でバタバタしているだけで自分でも笑ってしまいます。

スマイルさんでも苦戦する新雪

ジタバタしているだけの私
そうこうしているうちにタイムリミットが近づいてきました。頂上らしきものは見えているんですけどね。すぐそこです。
「スマイルさん、2時になりましたよ」
「もう2時か、もうちょっとやから行ってしまおう」
聞く前から覚悟はできていました。スマイルさんとも長くご一緒させていただいたのでこの状況で「ここまでにしよか」はありえないと。
この状況というの「何がなんでもピークハント」という意味ではなく、天候、下山ルート、下山後の帰宅などの状況という意味です。下山にも危険なところがあるとか、大阪まで車の長距離運転があるとかなら別の判断があると思いますが、今回はすぐに下りるだけですから。タイムリミット3時でも良かったくらいですか。
とにかく「あともうちょっと頑張ろう」と、もがき続けました。
結局、もうちょっとに45分かかりましたが、無事登頂。達成感半端なし。
最高の気分です。
計画では金糞峠の方を回って下山としていたのですが、時間もかかったし雪の状況がわからない道よりも、わかっている来た道を引き返す方が確実で安全だろう、ということでピストン下山することに。先ほどまで何分も何時間ももがいていたところを数分で降りてしまいます。一体さっきまでの私たちはなんだったんでしょうね。この私たちの道もまた降り積もる雪で閉ざされ、それも次は雨で溶けていって春の花が咲いていく。山は素晴らしいというか自然って素晴らしいです。
さて比良駅前の『一休』でいつもの反省会だったのですが、粕汁がありました。長いこと来てますけど初めて食べました。それがめっちゃくちゃ美味しかったです。もし粕汁がメニューにあれば皆さん食べてみてください。

強烈な思い出になる登山でした。スマイルさんありがとうございました。