横尾本谷

2024-10-04
山行日:2024年10月4日(金)~10月6日(日)

メンバー:クリンさん(L)・カスタムさん(SL)・おーさんさん・ノジマ(記録)
1日目CT
上高地バスターミナル13:05→14:30明神館14:43→15:42徳澤園15:44→16:42横尾

2日目CT
横尾05:00→05:49本谷橋06:00→07:29二俣07:42→09:09黄金平09:39→12:27天狗池12:51→15:08槍沢ロッジ15:24→16:49横尾

3日目CT
横尾05:55→07:13徳澤園07:17→08:04明神館08:20→09:53上高地バスターミナル


直前までの不穏な天気予報に「中止か場所変更だろうな~」とのんびり構えていましたが、なんとビックリ。小雨の待合せ場所で「あ~もうゴチャゴチャ考えてるより、行ってみよう!」とリーダーが男前発言。マジか。。。そりゃぁ上高地で土砂降りになっても行きますよね~
3時間とは言えボッカは3年振り。しかも雨。皆様は談笑しながらのお散歩でしょうが、ノジマはひたすら修行。皆様とのレベルの違いを改めて実感し、明日への不安を募らせておりました。



翌朝は予想通りの曇天。しかし雨は降っていない!予定通り5時にヘッデンスタート。クリンリーダーの想定通り一般道終了地点の本谷橋に到着すると辺りは明るくなっており、ヘッデンからヘルメットに装備をチェンジして、いよいよバリエーションのスタートです。

コースは横尾本谷を忠実に遡行していくのですが、前日のしっかり雨で水量はマシマシ。しょっちゅう渡渉したり雫たっぷりの草の中を高巻きしたりで、靴も服もびっしょびしょ。こ、これは沢登りでは・・・?と思っていたら、クリンさんが「あ~沢靴やったら無敵やったのに!」いや、今でも十分無敵です。。。

バリエーションなのでヘルメットは必須ですが、高巻きにも踏み跡はありロープまでは不要な感じ。でも身長差などで届かない場合もあるので長めのスリングはあった方が良いと思われます。(クリンリーダー持参の18mスリングが大活躍しました)

バリエーションコースの僅か三分の一辺りで、既に足にくる疲労を感じたふれんず最弱のじま。おーさんに弱音を吐いたところ「少しでも段差を緩くするのが大切ですよね~」と言われハタと気付きました。大筋のルートファインディングをするクリンリーダーの踏み跡を忠実に追尾すると段差が大きい!その2歩横に岩に乗らなくても良い足場があるのに!それからは、敢えてリーダーと違う緩い段差を探しながら歩く事で随分楽になりました。ド・基本ですが現地で忘れがち。おーさん適切なアドバイスありがとうございました。

とは言え、パワーゲージは確実に下がり、ついには身体が振られ渡渉でドボン。あ”~もう~(泣)と心がポッキリ折れたその時、出ました!待望の青空です!!

一瞬かと思われた青空ですが、その後ぐんぐん天気は回復。沢を登り切った黄金平では、絶景を見ることが出来ました。



その後、ザレを登り切るとまた絶景。天狗池に下ってまた絶景。後半は全員「綺麗だね~」「来て良かった~」と語彙の少ない会話を繰り返し。でもこの絶景を前に言葉は不要ですよね。美しい秋の山を堪能しました。

長い長い下山を経て、テントに戻った時には半分屍となったノジマですが、皆様は余裕たっぷり元気いっぱい。ちょっと変なテンションで後夜祭も盛り上がり「天気予報で諦めなくて良かった!」「俺たち、勝ち組やで!」誰に対して勝ったのか?全く分かりませんが、次回の山行に参加される方は心して下さい。結構な雨予報でも中止にならない可能性大です。


明らかにレベルの違う私のためにカスタマイズした企画を上げて下さったクリンリーダー。身を呈して笑いを提供してくれたカスタムさん。いつもひっそり見守って必要な時に手を差し伸べてくれたおーさん。皆さんには本当に感謝しかありません。ありがとうございました。



ここ数年は体力の衰えや持病の悪化から行ける山域が限られ、寂しく思っておりましたが、こんな私を誘ってくれて、サポートしてくれる仲間がいる。その事が一番嬉しく感じた山行でした。次回は選抜メンバーで、是非とも左俣から大キレットを目指して下さいね!

人生最初で最後の「北アのバリエーション」は山も天気もメンバーも、全てが最高で完璧でした。パーフェクトマウンテン!!(笑)