北岳を見に 南アルプス夜叉神峠から辻山
2021-03-29
はむくん
参考タイム:夜叉神峠登山口7:15—夜叉神峠8:20—杖立峠9:50—苺平11:45—辻山(12:10から35)—苺平12:55—杖立峠13:55—夜叉神峠15:05—登山口15:50 だいたい山と高原地図のタイム通りでした
嫁の実家への帰省を利用して静岡起点で北岳を見に行ってきました。静岡市(といっても広いので新幹線JR静岡駅付近としておきます)から車で2時間ちょい、静岡と甲府(東名と中央道)をつなぐ中部横断自動車がかなりできていて快適に移動することができました。先客の車は2台、前日28日は荒れた天気だったのでテント泊した人はいたのでしょうか。結局「3時から登り始め薬師岳に行ってきました」という男性とすれ違ったのみでした。
夜叉神峠は初めてです。地図からわかっていましたがいきなりの急登。400mを1時間で駆け上がります。これがめちゃくちゃしんどくてつづら折りを右に行っては立ち止まり、左に行っては水を飲み、ちっともすすみません。「もーだめ、夜叉神峠まででやめとこう」とすっかり打ちのめされました。なんとか峠にたどり着き時計を見たら「あれ?あれほど休憩したのにコースタイムで行けてるやん、どうしよう、せっかくアイゼン、ピッケル持ってきたので雪のあるとこまでもうちょっと行こうかな」と元気が出てきました。
どーんと白峰三山 右から北岳、間ノ岳、農鳥岳
樹林帯の中、道に雪はありません。杖立峠までも厳しい上りが続きます。「どっか見晴らしのいいところがあればそこまででいいや」と歩いているのですがないんですよね。標高1900mあたりから登山道だけ雪というより氷、アイスバーンです。ここで新兵器モンベルのチェーンスパイクを装着。なかなかいい感じで杖立峠に到着「しゃーない、辻山までいっちゃうか」と決心し苺平へ進みます。
ここらで頭上が開けて明るいところも出てきて気分もよくなってきました。雪も適度に混じってきてちらちら木々の間から白峰三山を眺めながらのハイキングを楽しみました。最後の苺平から辻山が核心でしょうか。雪がたっぷり積もっていて古いトレースはあるのですがスカスカで踏み抜きの嵐。ちょっとの距離ですが疲れました。しかし来た甲斐がありました。
辻山からの白峰三山
北岳バットレス
ひたすら登るコースの下山はひたすら下るだけなので楽になるはずですが、アイスバーンの下りがあります。ソロ登山ですし他の登山者も途中一人とすれ違っただけで他にはいないようです。ここで転倒してはいけない。慎重に慎重に下山しました。無事下山できてよかったです。
しかしあれですね。バットレスをもっと間近で撮影しようと思ったらやはり池山吊尾根を登ってボーコン沢の頭にいくしかないですか。しんどいなあ。厳しいなあ。
参考タイム:夜叉神峠登山口7:15—夜叉神峠8:20—杖立峠9:50—苺平11:45—辻山(12:10から35)—苺平12:55—杖立峠13:55—夜叉神峠15:05—登山口15:50 だいたい山と高原地図のタイム通りでした
嫁の実家への帰省を利用して静岡起点で北岳を見に行ってきました。静岡市(といっても広いので新幹線JR静岡駅付近としておきます)から車で2時間ちょい、静岡と甲府(東名と中央道)をつなぐ中部横断自動車がかなりできていて快適に移動することができました。先客の車は2台、前日28日は荒れた天気だったのでテント泊した人はいたのでしょうか。結局「3時から登り始め薬師岳に行ってきました」という男性とすれ違ったのみでした。
夜叉神峠は初めてです。地図からわかっていましたがいきなりの急登。400mを1時間で駆け上がります。これがめちゃくちゃしんどくてつづら折りを右に行っては立ち止まり、左に行っては水を飲み、ちっともすすみません。「もーだめ、夜叉神峠まででやめとこう」とすっかり打ちのめされました。なんとか峠にたどり着き時計を見たら「あれ?あれほど休憩したのにコースタイムで行けてるやん、どうしよう、せっかくアイゼン、ピッケル持ってきたので雪のあるとこまでもうちょっと行こうかな」と元気が出てきました。
どーんと白峰三山 右から北岳、間ノ岳、農鳥岳
樹林帯の中、道に雪はありません。杖立峠までも厳しい上りが続きます。「どっか見晴らしのいいところがあればそこまででいいや」と歩いているのですがないんですよね。標高1900mあたりから登山道だけ雪というより氷、アイスバーンです。ここで新兵器モンベルのチェーンスパイクを装着。なかなかいい感じで杖立峠に到着「しゃーない、辻山までいっちゃうか」と決心し苺平へ進みます。
ここらで頭上が開けて明るいところも出てきて気分もよくなってきました。雪も適度に混じってきてちらちら木々の間から白峰三山を眺めながらのハイキングを楽しみました。最後の苺平から辻山が核心でしょうか。雪がたっぷり積もっていて古いトレースはあるのですがスカスカで踏み抜きの嵐。ちょっとの距離ですが疲れました。しかし来た甲斐がありました。
辻山からの白峰三山
北岳バットレス
ひたすら登るコースの下山はひたすら下るだけなので楽になるはずですが、アイスバーンの下りがあります。ソロ登山ですし他の登山者も途中一人とすれ違っただけで他にはいないようです。ここで転倒してはいけない。慎重に慎重に下山しました。無事下山できてよかったです。
しかしあれですね。バットレスをもっと間近で撮影しようと思ったらやはり池山吊尾根を登ってボーコン沢の頭にいくしかないですか。しんどいなあ。厳しいなあ。