大普賢岳(を目指すも笙ノ窟泊で途中敗退)

2021-01-01
メンバー:スマイルさん(リーダー)、キツネさん、クリンさん、マングース(私) 計4名
行程:1/1(金) 和佐又口~和佐又ヒュッテ跡~和佐又のコル~笙ノ窟(泊)
   1/2(土)  笙ノ窟~和佐又のコル~和佐又ヒュッテ跡~和佐又口

 年末・年始の冬山合宿として当初計画していた北アルプス・爺が岳南尾根は暴風雪予報のため取り止め、比較的天候が穏やかになる1/1~1/2を選んで近場の大峰山系・大普賢岳ピークハントに変更。事前の目論見では、2日目は笙ノ窟(しょうのいわや)から空身で大普賢岳登頂後、時間的に余裕がありそうなので阿弥陀ケ森方面まで足を延ばしピストンする予定でしたが、今回は積雪多く断念しテント泊地から引き返す結果となりました。

 初日(1/1)午前8時前に守口市を車で出発し現地へ。今回はクリン号(三菱デリカ(四駆・スタッドレス))なので相当奥まで入れるのでは?と期待しましたが、用心のため国道169号(和佐又口)から数百mほど入った堰堤の下附近で駐車。ここから和佐又ヒュッテ跡まで車道を暫く歩くのですが、足首位までの積雪があり結構時間がかかりました。それでも、先行車の轍(途中すれ違ったチェーン装着のジムニーのもの)に助けられたのはラッキーでした。
 和佐又ヒュッテ跡(キャンプ場)からはノートレースの軟らかい積雪をラッセルしながら進みます。年末年始でこれだけの積雪があるのは本当に何年ぶりでしょうか?ここ2~3年は暖冬で雪に恵まれない年が続いていたので、久しぶりに雪山を堪能できるお正月を迎えることができました。
和佐又スキー場の登り

 和佐又のコルから稜線上を進み、途中笙ノ窟尾根に突き上げる手前でトラバースに入ります。先頭を交替しながらのラッセル歩行ですが積雪量も多く時間がかかります。指弾ノ窟(したんのいわや)を過ぎトラバースで進みますが、なかなか次の朝日ノ窟(あさひのいわや)に辿り着きません。(翌日の帰路の際わかったのですが、指弾ノ窟を過ぎたらすぐの処でバック気味に小さなルンゼを上るのが夏道ルートでした。梯子・鎖があるのですが積雪でよく見えませんでした。)途中から獣(シカ?)の足跡に導かれるようにトラバース(ラッセル)を続けていくのですが、だんだん気力も萎えてきます。流石におかしいと皆感じGPSで現在地を確認したところ、笙ノ窟を過ぎた辺りの高度20mほど下の処まで進んでいることが分かりました。GPSさんありがとう!今回大変役に立ちました。ここから雪深い斜面を苦闘の末登り上ると鷲ノ窟(わしのいわや)の銘板。ここから夏道ルートを少し引き返すとようやく本日のお宿・笙ノ窟に着きました。
 「笙ノ窟」は、日本岳の絶壁に開いた洞窟で、窟の上の岸壁を遠くから見ると雅楽などで使う管楽器の笙(しょう)に似ているところからこの名が付いたとのこと。結構広いスペースがあり、整地をする必要もなく風雨(雪)を妨げることが出来る大変快適なテント場です。クリンさんが準備してくれた鶏つみれ鍋に舌鼓を打ちながら皆楽しく新年を祝うことが出来ました。
笙ノ窟でのテント泊 (洞窟上の岩の模様が「笙」に似てる?)

 翌1/2は、帰路につく前に鷲ノ窟(わしのいわや)の少し先にあるルンゼ(ここから日本岳~石の鼻~小普賢岳の稜線に登る)まで進み、スマイルさんから登り急斜面でラッセル技術を教わりました。帰路は夏道ルートで比較的スムーズに和佐又ヒュッテ跡経由で駐車位置まで戻ることができました。
2日目 綺麗なご来光に感動

 大普賢岳まで行けませんでしたが、積雪たっぷり冬山合宿を楽しめました。コロナ禍ではありますが、今シーズンは色んな雪山山行を楽しむことが出来そうです。