スイスアルプス登山1 メンヒ登頂

2019-09-02
登山日:2019年8/26日
参加者:現地山岳ガイド(エリック)、リエサン、fujiChan(報告)
参考タイム(コースタイムは現地夏時間 = 日本時間 ― 7時間):
7:09Grindelwald St.7:17-(EigerTrail) -7:49Kleine Sheidegg St.8:00-8:52JungFrauJoch St. (現地山岳ガイド待合せ装備点検装着) 9:30(標高3354m) ーメンヒ登山口10:00 ― 12:30メンヒ山頂(標高4107m)12:45 —15:10 メンヒ登山口 — 15:20メンヒ・ヨッホ ヒュッテ (標高3635m)

感想:25年前に登山ガイドなしでマッターホルン、モンブランを登ったが、今回はリエサンが計画し登山ガイド付きでメンヒ(標高4107m)、ユングフラウ(標高4158m)登頂を目指してのスイス登山旅行(8/23夜~8/31)である。
大阪国際空港を8/23 夜に出発しドバイを経由してチューリッヒ空港に現地時間13:20に到着した。チューリッヒからは鉄道を利用してグリンデルワルドに夕方到着し、ホテルで1泊だ。翌朝からの現地の計画は8/25:時差・高度順応の為のハイキング、8/26:メンヒ登山、8/27:ユングフラウ登山、8/28・8/29:登山予備日。
 8/25~8/27はピーカンで天気の巡り合わせが良く、計画通りの日程で登山が出来ました。
 8/26ユングフラウヨッホ駅で登山ガイドと待ち合わせ登山装備の点検を受けながら装備装着。アイゼン(Crampons)は丸くなった爪および雪付着防止用プレート無しを咎められ、プレート付きの尖った爪のアイゼンを代わりに持って来てくれた。実際の登山でその必要性を実感した。日本の山では真冬でない限り尖った爪は必要なかったのですがユングフラウの北斜面の氷河が露出した斜面では尖った爪でないと止まらない、ピッケルの先も尖っていないと刺さらなかった。
 装備装着点検が終わればユングフラウヨッホ駅を出発しブルドーザーで固められた雪面をメンヒ登山口に向かって出発。メンヒ登山口では雪面歩道を離れて歩道より少し急斜面になった左雪面を登り、岩の登り口まで。
 1時間半程、岩山の尾根を登ると、急斜面の雪面に出る。そこには40m程の間隔でビレイ用のポールが立てられている。そこをエリックさんがトップで登りビレイ確保後、後に続く。それを繰り返して30分程でメンヒ頂上に向かう痩せ尾根手前に辿り着く。ここからは登山ガイドと1:1でないと登らしてくれない。まずはリエサンが登頂し引き返して来て、私と代わり次に私が登頂。

<リエサン痩せ尾根登り詰め山頂到達直前>


<メンヒ頂上から登って来た東南東に伸びる痩せ尾根を見つめる>


このような痩せ尾根は28年前に登った冬山の「鹿島槍の南峰~北峰」以来である。今回はそこで経験した以上の高度感があった。登る前に説明を受け「ここは温度が上がり雪面が安定していないのでガイドと1:1でないと登れないので遅くなると1人しか登れない。」と聞いていたところであるが、実際に登ると雪は思っていた以上に安定していたので、一歩一歩慎重に登れば前にガイドもいたので恐怖感もなく安心して通過できた。痩せ尾根出発地点からメンヒ頂上までの2人の往復時間は1時間程を要した。
そこからメンヒ登山口まで下ってからのメンヒ・ヨッホ・ヒュッテまでの10分の登りが辛かった。登山中は気が抜けずアドレナリンが出っぱなしだったので疲れを感じなかったようですが、気が抜ける所まで来たらドッと疲れが出て頭も少し痛く、息も苦しく高山病の症状が出てきた。しかし、メンヒ・ヨッホ・ヒュッテで美味しい夕食(スープ、ハンバーグ、グリンピース・ニンジン煮)を食べて一晩熟睡したら高山病の症状が抜け、体調は回復した。
 8/27のユングフラウ登頂記はリエサンだけがユングフラウ山頂に立ったので、その報告はリエサンにしてもらう予定である。
 8・27山岳ガイド1:2(夫婦2人)で登った記録だけ書かせて頂きます。
 4:40メンヒ・ヨッホ・ヒュッテ出発 - 5:30ユングフラウ東尾根取り付き(ビレイ確保が必要となる地点)5:50(混んでいて順番待ち) -山岳ガイド1:1となる出発点(尾根が 東方向から東南方向(頂上から見た方向)折れ曲がった地点)待機時間8:10~11:00(リエサンは9:40頃にユングフラウ登頂) - 下山ルート - 11:20垂直氷河懸垂下降地点11:30 - 12:30ユングフラウヨッホ駅

<垂直氷河(ハング気味)の懸垂下降を始める登山ガイド>


登山予備日の8/28、27日は、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3山を一望できるシルトホルン、メンリッヒエンに行ってハイキング。この報告は別途行う予定である。