夏山　剱岳北方稜線　その２

３日目　１３日
　　　　仙人池ヒュッテ４：００—池ノ平小屋４：４５—小窓雪渓（５：４５・・アイゼン装着・・５：５５）—小窓（６：２５・・休憩・・６：４０）

雨は降っていません、日の出前ですが稜線が見えます。よっしゃー頑張るぞ。


池ノ平小屋より

旧鉱山道はいやらしい道でしたが、沢で鍛えられています。慎重に歩けば大丈夫。
念願のお日様が出てきました。雲海を眺めながら小窓雪渓を登っていきます。あー気持ちいい。


小窓に着いて、アイゼンを外していたら、山岳警備隊の人たちが遭難者なのでしょうか２，３人を連れて上から降りてきました。「この中で北方稜線行ったことがある人いますか」そこにいた我々を含め６，７名の誰も手を上げません。「雪渓のトラバースが２箇所あります。必ずアイゼンを付けて慎重に渡ってください」（おー怖）「この先、溝を登っていくのですが、途中で左に直角に曲がってください。分かりにくいですが、まっすぐ行ってはいけません。気をつけて」（ありがとうございます。左に直角ですね）こんなアドバイスをもらっていたのに間違えました（笑）ちょっと行って左に行けそうな踏み跡があったのですが、その先がどうも行けそうにない。それで元の溝に戻り、左への道を探しながら登っていきます。我々が先頭で数名下から付いてきていますが、ちょっと行き詰まってきました。すると下の方から「こっち、こっち」と大きな声がします。やはりさっきのところでした。慎重に下り（あー大変）さっき「こんなとこ、いけるのか」と思ったところも、先に人が登っているとなんてことない。不思議なものですが、ルートファインディングがまだまだですね。

少し登ったところから小窓雪渓を見下ろす

さあいよいよ難所の雪渓のトラバース。なんとしても無事に渡りたい。　　その３につづく。