(1/23~1/24)薊岳~明神平<雪山縦走> 2/2

2016-01-25
 薊岳の前後では急な岩場もありましたが、適当に雪が着いてアイゼンを装着せず通過できました。この頃から周りがガスに覆われるようになりました。バックが白くてうまく写真に写っていませんが薊岳頂上付近のエビの尻尾は凄かったです!

薊岳頂上付近のエビの尻尾

 この後もトップを交代しながら、獣が歩いたトレースを辿るように前山まで稜線を進みます。前山手前の直登ではさすがに疲労が隠せません。いつものことながら「何で好んでこんなしんどい事せなあかんねん!」と思いながら重い足を振り上げてようやく前山に到着。まだ13:40ですが、今日はこの頂上直下の風の当たらないところにテントを張ります。

 翌1/24(日)、起床は6:45。先々週の八経ケ岳の時と同じや!結構服を着込んで寝ましたが、今回は朝方に寒さを感じて目が覚めることも。起床後、スマイルさんが外に出て気温を見ると何とマイナス15℃。標高1400m程しかないのにこの気温、アルプス並みです!ただ昨夕から降っていた雪も止み、風もさほど強くないので、覚悟していたほど悪いコンディションではありません。朝食をとった後、バリバリに凍ったテントを撤収後午前9時頃出発。先ずは三ツ塚(明神岳への分岐点)付近にあるスマイルさんお気に入りの樹木を見に行きます。昨日から良く成長した樹氷に見慣れてきましたが、この木の枝降りは群を抜いています。バックが青空だったらさぞかし綺麗なことでしょう!

スマイルさんお気に入りの木の樹氷(写真ではイマイチ迫力が伝わりません・・・)

 ここから明神平に30分程下るのですが、ガスで閉ざされた視界、降り積もった雪景色のなか、少しルートを誤りラッセル訓練を経て、午前10時に明神平に到着。ここまでくると、多くの登山者、パーティに出くわします。また雪原にテントが一張ありました。あんな場所で風大丈夫だったんでしょうか?
 ここから一気に大又林道終点の登山口に下山したのですが、途中から見る見る空が晴れてきました。気温が低く空気が澄んでいるのでしょう、独特の形をした二上山からダイトレの稜線、その向こうには大阪平野、六甲山系まで陽が当たっているのがくっきり見えます。「こんな天気やったらもっとゆっくりした方が良かったかな?」と若干未練を残しながら下山するスマイルさんでした。

青空をバックにした樹氷と昨日歩いた薊岳の稜線を眺めるスマイルさん

 大荒れの天気予報にもかかわらず、下山途中では、明神平の樹氷やスノーハイクを求め続々と登山者が登ってきます。明神平から40分で林道終点まで下り、その後長い林道歩きを経て駐車地に午後12時過ぎに到着すると、車の屋根には5cm弱の積雪がありました。
 帰路は「やはた温泉」の檜風呂で暖まった後、すぐ横にある昔の小学校の木造校舎を活用した「ふるさと村」で美味しいうどんをいただき、凍結に注意しながら慎重に帰阪しました。今シーズン初の本格的な雪山山行、最高でした!!