RefRain ~prism memories~ について

2017-12-24
RefRain ~prism memories~ について

どうも。はじめましてかもしれない宵(@yoi83_komachi)です。
世間はクリスマスとかいうよくわからない異国のお祭りで賑わっている時期ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。僕は例年通り暇を持て余しているので「戦略的循環攻撃型弾幕撃込シューティング RefRain ~prism memories~」という弾幕STGについて適当に語りたいと思います。


お察しの通りこのゲーム、知名度が低いです。かなりマイナーです。どのくらいマイナーかというと、試験勉強とレポートとFGOのクリスマスイベントに追われて死ぬほど忙しい上に文章を書くのが壊滅的に下手な人間が単位と点数とボックスガチャを犠牲にしてなけなしの国語力を振り絞ってまで布教したいと思うほどマイナーです。(暇を持て余していると言ったな、あれは嘘だ。)

…まあ実を言うとどれくらいの知名度があるのか、僕もよく知らないのですが。

布教したいなら部室で布教すればいいだろという話ですが、弾幕ゲーの技術が三歳児レベルで止まっていて(その頃から弾幕ゲーに触れていたわけではもちろんないが)かつ極度の人見知りの僕が、ルナシューター揃いのGUT部員相手にクリアしてすらいない STGを布教することができるだろうかいやできない(反語)。ルナシューター怖いよぉ…

まあそんなわけでこの場とこの機会をお借りして、RefRainを布教したいと思った次第です。

前置きはこのくらいにして、そろそろ始めましょうか。


◎概要(もしくは予備知識)

RefRainが同人サークルRebRankにより頒布されたのは2011年のこと。Project Blank (P.N.B) と呼ばれる作品群の二つ目の作品として作られました。ちなみに前作、すなわちProject Blankの一作目は 五月雨 ~samidare~ というSTGなのですが、こちらはもう少し有名なのではないでしょうか。博識な読者の皆様ならきっとご存知のことと思います(適当)。 

RebRankというサークルについてですが、実は東京電機大学Amusement Makersを起源とするサークルだったりします。上海アリス幻樂団や瞬殺サレ道?(西方Projectを製作していたサークル)と似たような感じです。つまり何が言いたいかというと、RefRainと東方は全くの無関係ではないということです(だからどうした)。

また、西方Project 一作目の秋霜玉のエクストラステージに霊夢と魔理沙がゲスト出演しているのは有名な話ですが、同様に五月雨のエクストラにも東方怪綺談や秋霜玉からのゲストキャラが出演しています。
まあつまり何が言いたいかというと、Project Blank と東方Projectは又従兄弟くらいの関係があるということです(だからどうした)。



◎コンセプトとかシステムとか

前書きが予想以上に長くなってしまいましたがここから本題のゲーム作品そのものについての話に入ります。重大なネタバレとかはないと思いますがネタバレにものすごく敏感な方が読者様の中にいらっしゃらないとも限らないので一応書いておきますと、ここから先を読み進める場合は自己責任でお願いいたします。

まず説明に入る前に公式PVをどうぞご覧ください。非常に素晴らしいPVで、僕が語るよりもはるかに説得力のある形で作品の魅力を伝えてくれることと思います。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14900165

http://www.youtube.com/watch?v=g0C4v-MFgmQ&fmt=16
↑ニコ動アカウントをお持ちでない場合はこちらを


PVをご覧になった方はおそらく感じていただけたかと思いますが、このゲームの特徴として
・非常にスピード感がある
・精密避けを要求しない(どちらかというと撃ち込み重視)

の二点が挙げられます。前作の五月雨も似たような特徴があることを考えると、これらの特徴はProject Blank全体に共通するコンセプトと言えるかもしれませんね。
今作にはこれらコンセプトを実現させるための特異なシステムがいくつか実装されています。例としては

・全体的に弾が速い
・敵をゼロ距離で倒さなければアイテムが自動回収できない
・特異なボムシステム

などがありますが、ここでは中でも最も個性的である二つのボムシステム、M.E.F.A2およびコンセプトリアクターについて説明します。


・M.E.F.A2
ゲージを消費することにより発動される強力な攻撃。ボムボタンを押す回数によって強さが四段階に変化する。一段階目だとただの強めのショットだが、二段階目以降はダメージも攻撃範囲も強化され、弾消し効果もつく。ゲージは敵に弾を撃ち込むことで回復する。全体的に東方花映塚のチャージアタックによく似ている(個人の感想)。ちなみに公式曰く、読み方は「メーファツー」または「メファツー」らしいです。

・コンセプトリアクター
発動時、全ての敵弾を無害な破壊可能オブジェクトに変える。展開時間は一瞬で無敵時間もほとんどないため、単体では防御手段としてはあまり役に立たない。しかし、生み出した破壊可能オブジェクトをショットやM.E.F.A2により破壊することにより、M.E.F.A2ゲージを大幅に回復することができる。使用可能回数はアイテムを集めることにより増える。雑魚敵のいないボス戦などでは貴重なゲージ回復手段である。

特徴としてはこんな感じです。
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、例えば

「雑魚をM.E.F.A2で一掃してアイテムを回収→コンセプトリアクターを使用可能に→M.E.F.A2ゲージが切れたところでコンセプトリアクター使用→ショットでオブジェクトを破壊することでゲージ回収→ゲージが溜まったら再び雑魚をM.E.F.A2で殲滅、以下繰り返し…」

といった風にショットと二つのボムを織り交ぜて使用することにより、攻撃を循環的に繰り出すことが可能になります。「戦略的循環攻撃型弾幕撃込シューティング」というタイトルが意味するのはまさにこのことで、このシステムをいかに上手く活用するかが攻略のカギとなっています。うまく使いこなせればPVのようなスタイリッシュで爽快感あふれるプレイが楽しめる…はずです(自分はその境地に至っていないので分からない)。

(書いてて思ったんですがこの循環型の攻撃システム、東方天空璋の秋装備にも通ずるところがありますね。そういえば関係ないですけど秋装備って五月雨のシールドシステムにも微妙に似てますよね。似てません?)



◎キャラとか

登場人物という観点から東方とRefRainを比べてみると、個性的なキャラクターが数多く登場するという点においてはどちらも共通しています。では最大の相違点は何かというと「ボス戦前後の会話があるかどうか」です。RefRainにはキャラ同士の会話がないどころか、プレイ中はキャラが直接言葉を発することすらありません。このことにより戦闘時の緊張感やゲームへの没入感が生まれるというメリットもありますが、その分キャラクターの個性が分かりづらいともいえます。
ただし、主人公キャラごとにメインメニューのデザインが異なっていたり、ゲーム中に他のキャラからメッセージが届いたり、などと会話以外の部分で登場人物のキャラ性が表現されているため、この点はあまり問題がないように思えます。
実際、公式設定資料集「RefRain ~prism memories~ Chronicle」を読むと、キャラ設定や世界観が驚くほど細かく作り込まれていることが分かります。というわけでRefRainをご購入の際はぜひChronicleの方も一緒に購入することをお勧めします(押し売り)。

それぞれのキャラの詳しい設定についてはネタバレの可能性があるのと文字数の都合であまり書けませんが、とりあえずセレス様最高とだけ書いておきます。セレス様最高。結婚してください。



◎音楽
スピード感重視のゲームデザインに沿うように、楽曲もまたテンポ良く聴きやすい曲が多いです。特にIndigo HELiX(PVで使用されている曲で本来は2面テーマ)は神曲。異論は認める。
また、前述のChronicleにはゲーム内で使用された楽曲を収録したCDも同封されています。そういう意味でもChronicleはお勧めです。



◎まとめ
ここまで長々と書いてきましたが、要は僕の言いたいことは

「RefRainは良ゲー」

ということだけです。システム、グラフィック、世界観、音楽…どれを取っても高い水準でまとまっていてこれといった欠点もない。ここまで完成度の高い弾幕ゲーはなかなかない…と断言できるだけのSTG経験は残念ながら僕にはありませんが、RefRainがもっと評価されるべき作品であることは間違いないと思います。
みんなRefRainやろうよ!楽しいよ!


◎最後に

(ねれゐどさんによるまとめ記事を除けば)アドベントカレンダーの最後の記事と言うことで気合いを入れて書いてみたら文章が思った以上に長くなってしまいました。ここまで僕の駄文に付き合ってくださった読者の皆さん、本当に、本当にありがとうございました。初心者向けなのかコアなファン向けなのかよくわからない文章になってしまい本当にすみません。この記事を通して皆さんがRefRainに少しでも興味を持っていただければ幸いです。

それでは皆さん、良いお年を~



追記:
現在、Steamでクリスマスセールが行われていて、RefRainおよびその設定資料集や他DLCが全て半額で買えます!買うなら今がチャンスです!

また、設定資料集は絶対紙媒体で欲しい!ゲームも円盤媒体じゃないと嫌だ!という方にはイベントでの入手をお勧めします。RebRankは五日後より開催されるC93にも出展されるようなのでこちらもチャンスです。
なお、C93ではRebRankの新作「C.C.S.B.」(読みは「シーツーエスビー」)の体験版も頒布されます。まだ体験版の段階ですがなかなか面白く、さらにラブリーマイエンジェルセレスたんが主人公だったりするので個人的にお勧めです。セレス様結婚してください。