macで東方がしたい!

2018-12-18
はじましての方ははじめまして。東大幻想郷1年のぼつけんという者です。突然ですが、皆さんは東大生シェア率No.1(たぶん)のパソコンが何かはご存知ですか?そう、MacBook Proです。これが何故かと言いますと、東大生協はまだ何も知らないピュアな新入生に、東大ではwindowsよりもmacの方が便利だよと吹き込んでMacBook Proを買わせるからです。僕もその例に漏れずMacBook Proを買ったわけなんですけど、ここで1つの疑問が思い浮かびました。そもそもmacで東方の原作できるの?と。調べてみたところによると、東方を起動するにはexeファイルというものを実行できる必要があるらしく、通常のmacの環境下ではどうやらそれができないらしい。これは困った。原作を部室でやるだけでは物足りない。どうしても自分のパソコンでやりたい。そんなわけで、今年の夏休みにそのやり方を調べまくりました。そのおかげで、僕のMacBook Proでは今では快適に原作ができるようになりました。というわけで、今回は僕のmacで東方ができるようになるために僕がやってみたことを書いていきたいと思います。最初に書いておきますが、僕にはパソコンに関する専門知識があるわけではありませんし、この記事も僕の体験を基にして書いたものですので、もしかしたら必ずしも正しいことを書いているわけではないかもしれません。この記事を参考にして何かをやるような物好きな人がいても、あくまで自己責任でお願いします。あと記事中の写真は諸々の理由でImgurというサイトのリンクを貼るという形で載せています。面倒かもしれませんが見たかったらリンクを踏んで見にいってください。


僕がやってみたことを書く前に、そもそもmacでどうやって東方をやることができるのかについて書きたいと思います。僕が調べた限りですと、やり方は主に3つあるようです。
1つ目が、wineという物を使ってexeファイルをmacでそのまま実行できるようにする方法です。この方法のメリットは、基本的に無料であること、一度設定が完了したら立ち上げるのが一番楽であることなどが挙げられます。しかし、ある程度の知識がないとこれをやるのはしんどいと思います。僕は色々試してみましたができなかったので諦めました(後述)。ちなみにGUT内ですと宮燐さんがこの方法でやっているそうです(そなた君もこれでやっていたような...)。
2つ目が、macのOS上にwindowsを仮想的に立ち上げて、その中で東方をやると言う方法です。このためには、例えばParallelsというソフトを使用します。この方法のメリットとして、後述するBoot Campを使う方法に比べて各OS間の移動がとてもしやすいことがあります。しかし、この方法を行うには少なくともソフトを買うお金が必要ですし(多分windowsのOSを買うお金も必要そう)、仮想環境を作り上げているわけですので、要求されるパソコンのスペックも高いです。
3つ目が、Boot Campという物を使ってパソコンの中にwindowsをmacのOSとは別に入れるという方法です。これは前述した仮想環境を使ったものとは違い、それほどパソコンのスペックを必要としません。また、windowsを動かすことだけにスペックの全てを注ぐことができるので、パソコンの潜在能力をwindows上でも極限まで引き出すことができます。欠点として、windowsのOSを買う程度の金(1万5千円弱)は必要であること、各OS間の切り替えを行うのにいちいち電源を切らなければならず、若干面倒であることなどが挙げられます。
各方法についてもう少し知りたい方は以下の記事を見てみるといいかもしれません。(https://techracho.bpsinc.jp/morimorihoge/2013_05_04/8369 の「MacでWindowsゲームをプレイする方法」の部分、http://ochearno.net/entry/running-exe-files-on-machttps://mattintosh.blog.so-net.ne.jp/56488099 など)


僕はお金を使いたくなかったので、まずはwineを使う方法を試してみることにしました。とりあえずhttps://qiita.com/amasaku/items/9101add74779bca03614 を参考にしてやってみることにしました。ググったら上の方に出てきたし。しかし、何故かできない…。できない以前にわからないところもいくつかあったのですが(例えば最新版以外の開発版と安定版のwineの見分け方どうやってするの?など)、僕が明確に詰まったのはこの記事の「⑤.CDからのインストール」というところでした。これの一行目に書いてあることをやってみたら、https://imgur.com/ZuJSbSZ のようなメッセージが出現しました。そしてそのまま何も動かなくなり、アプリを終了できなくなりました(command + option + escapeで強制終了しました)。何がダメだったのでしょうかねえ…。


次にhttps://qiita.com/amasaku/items/41c0c091acead78f99ed に書かれた方法を試してみました。これもwineを使った方法です。記事に書かれた通りパソコンをいじっていったら、なんとか東方妖々夢は起動することができたのですが、https://imgur.com/a/2PWOZpj にあるように画面が少し荒れてしまいました。永夜抄でも同じ現象が起きました。これがプレイに支障をきたすか、という話なのですが、確かに若干鬱陶しいですが、目線がいつも自機周辺にしかない僕は弾を避ける際にはそこまで気にはなりませんでした(どこにでもいるLNN(N)FSシューターさんとかがどう思うかは知らない)。実際にこの環境下で妖Exクリアできましたし、反魂蝶 -参分咲-も初めて取得することができました(その時記念に撮った写真を載せておきます(https://imgur.com/a/XnIH6je))。ですので、快適とは言えませんが、やろうと思えばこの方法でも東方はできなくはないと思います。ところで、画像見てもらえばわかるんですけど、スクリーンショットだとどうやら画像が荒れなくなるんですよね…。謎。同じ現象はどうやら僕以外にもおきているようで、例えばツイッターで検索してみるとhttps://twitter.com/laphfisi3sijoo0/status/1010178258564874242?s=21 のようなツイートが見つかります。この方も僕同様スクリーンショットだと画面が荒れていないようです。パソコンに詳しい方、どうしてこうなるのかを教えてください(懇願)。


こうしてwineを使う方法にことごとく失敗した僕は、次にParallelsを使ってwindowsの仮想環境をmacのOS上で作ってみようかと思いました。その前に、せっかく金出したのに東方が起動しない、と言った事態になることは避けたかったので、Parallelsを導入している友達のパソコンで先にテストプレイすることにしました。意気揚々と妖々夢を入れて実際にプレイしてみると…なんと低速移動ができなかった…。低速移動ができない、という表現は実は正しくはなくて、厳密にいうとshiftキーを押しても低速移動ができる時とできない時がありました。こんな状態で東方ができるのは低速封印を好んでする変人のみです。僕は縛ってもボムと結界までの健全なシューターです。低速封印なんてやるわけがありません。そんなわけで、Parallelsを使う方法も諦めました。


こうして残された道がBoot Campのみとなって途方に暮れていた僕に、ある日、素晴らしい情報が舞い降りてきました。どうやらBoot Campを無料でできる方法があるらしい。調べてみると、https://starhoshi.hatenablog.com/entry/2018/02/03/173401 というサイトが出てきました。要約すると、Windows Insider Programというものに登録して開発途中のwindows(無料)を入手して、それをBoot Campを使ってmacに入れてしまおう!という方法です。結論を言いますと僕はこの方法でうまくできたので、以下ではこの方法について解説します。まずはhttps://insider.windows.com/ja-jp/ にアクセスして、「Insiderになる」というところを押して適当に登録します。この際、Microsoftのアカウントが必要になりますが、東大生はutasなどにログインするときに使うおなじみの10桁の数字+@utac.u-tokyo.ac.jpとそのパスワードで大丈夫だと思います(僕は大丈夫でした)。登録が終わったら、一旦ログアウトして(ログアウトしないと不具合が生じる可能性があります)、https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso にアクセスします。次に右上のSign inを押します。そしてMicrosoftのアカウントでログインします。ログインできたら真ん中の方にあるSelect editionというとことから適当な物を選択してConfirmを押します。次に言語を選択し(僕は日本語を選びました)、次に64bitか32bitかを選択します(詳しくはhttps://macruby.info/mac/mac-32bit-64bit.html参照)。そしたら容量がやたら大きいファイルのダウンロードが始まります。ダウンロードが完了したら、容量が5GB以上の空のUSBメモリを用意して、https://youtu.be/odWZO8qqU8E の2分16秒以降やhttps://pc-karuma.net/mac-bootcamp-windows-10-install/ などを参考にして頑張ります。ISOファイルを選ぶところでは先ほどダウンロードしたファイルを選択すれば大丈夫です。また、東方をするためだけであれば容量は50GBもあれば十分です。むしろそれでも多いぐらいです。僕がやった時はリンク先にあったやり方と厳密に同じようにはできませんでしたが、適当にいじっていたらどうにかできました。そして無事windowsのインストールが終わりました。ここまできたら、適当なファイル(Program FilesやProgram Files (x86)以外)に東方の原作たちをインストールして終わりです。この際、以下のリンク先を一通り見ておくことをお勧めします。
https://youtu.be/odWZO8qqU8E の4分54秒以降 →起動の仕方の解説。
http://ringo-master.com/2016/09/04/bootcamp-の-windows-10-で『かな』『英数』キー変換を有効にす/ →かな入力の仕方の解説。
https://youtu.be/odWZO8qqU8E の5分13秒以降→ファイル共有の仕方の解説。
https://pasonyu.com/print-screen-for-bootcamp-mac/ →スクリーンショットの取り方の解説(ここで挙げられた方法以外にも例えばSnipping Toolを使う方法もあります。詳しくは各自で調べて見てください。)


さて、以上のようにして無事macで東方ができるようになったわけなのですが、それでもまだ動作がおかしいところが所々あります。まず、https://youtu.be/odWZO8qqU8E の4分54秒以降には「optionキーを押さずに立ち上げるとmacが立ち上がる」とありますが、僕の場合はwindowsが立ち上がります。次に、全画面表示を解除したとき、たまに文字が全体的に無茶苦茶小さくなります。https://imgur.com/a/XwQIpQu のように表示されていたものがhttps://imgur.com/a/KQFRVbP のようになります。そして、東方をやっているとたまにカクカクするような気がします(でも実家の普通のwindowsパソコンでも同じように少しカクカクしていたのでBoot Campの問題というわけではなさそう、vpatchとかいうのを使えば解決するのかな?)。このような不具合がありますが、慣れてしまえば東方は十分快適にプレイ可能です。当時普通のNシューターだった僕が妖々夢のルナティックをノーコンティニューでクリアしてしまえるぐらいには快適です(https://twitter.com/ohen_th/status/1041339646054064128?s=21 )。自分はmacだから東方ができない…と諦めていたそこのあなた、この機会に東方原作をやってみてはいかがでしょうか。長ったらしい文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。(ここに挙げた不具合の原因がわかる方がいらっしゃったらその理由を教えていただけるととても助かります。)