主な活動場所
練習場所:明石勤労福祉会館。他 神戸市内(新長田・神戸・垂水)
定期演奏会 6月 @明石市民会館 大ホール (アワーズホール)
ファミリーコンサート 12月 @新長田 ふたば学舎 にて
練習場所:明石勤労福祉会館。他 神戸市内(新長田・神戸・垂水)
定期演奏会 6月 @明石市民会館 大ホール (アワーズホール)
ファミリーコンサート 12月 @新長田 ふたば学舎 にて
2月11日(日)練習(明石勤労福祉会館)
2024-02-11
本日のブログはユーフォニアム担当Mが妄想私小説スタイルでお届けいたします。
練習前日、私は悩んでいた。
当団は、トラ(エキストラ)は呼ばない方針である。何とか他のパートでやりくりして団員だけで音楽を完結させる。基本的に楽譜カット等も行わない。全くもって異議はない。
しかしここ数年ファゴットの在籍数はゼロである。演奏曲目は多岐に亘るので、ファゴットが重要部分を受け持つことはよくある。こんなときの代案のトップがユーフォニアム+ミュート。吹奏楽あるあるである。果たせるかな次回演奏会に向けたクラシック大曲がファゴット出まくりで、私がそれを担当することになった。
ファゴットは木管楽器、ユーフォニアムは金管楽器。音域は似通ってはいるが、ファゴットのほうがやや高音域を受け持つことが多い。問題は音色で、当たり前だがミュートをつけてもやっぱり違う。その違和感を少しでも抑えるべく、楽譜を睨みながらどう料理するか呻吟する。
「料理?」そういえば料理でこれと同じ立ち位置のものが…、と脳裏に浮かんできたものがある。ちくわカレー。
吹奏楽もカレーも実に懐が深く、ある意味なんでもアリの世界である。ポップス、クラシック、ジャズ等幅広いジャンルをこなす吹奏楽と同様、カレーも肉、魚、果てはカレーうどんまで全てを優しく包み込む。
ところがちくわはどうだ。こんな地味なヤツなのにカレーに入れたとたんにがっかりである。漫画「海街diary 」でもちくわカレーが登場するが、懐かしさはあっても感動はない。基本的に相性が良いと分かってはいても、レストランでシーフードカレーを頼んで、こいつがカレーからひょこっとでも顔を出したならば、その瞬間にクレームとなるのは疑いようがない。
また「ちくわカレー」をネット検索すると図らずも「貧乏」という単語が出現する。これくらいカレーのアイデンティティを毀損する食材もなかなかない。私の心配するユーフォニアム+ミュートと同じではないか。俺はちくわであった。
しかしながら実のところ私がそう信じていたのは日曜日の午前11時までであった。その大曲の練習中、指揮者がおもむろに楽譜を私に差し出した。「下げ弓記号?」言うまでもなくユーフォニアムに弓は使わない。チェロの楽譜であった。
「練習番号Pの後半できます?」と指揮者。ここはホルンによって朗々と奏でられた民謡風の旋律が徐々に弱まり、次のアンダンテに繋がる部分である。料理で例えるなら、海岸を颯爽と走る風を想起させるシーフード料理と、軽めながら地中海とほんのり山の香りがするワインを堪能した後、黄昏れてゆく夕日を眺めつつ鼻腔を漂う残り香が徐々に発散されてゆく、という趣のある部分である。
ちくわどころではなかった。私の悩みは更に続く。
■参加: 計 33名 指揮者:1、フルート: 4、オーボエ/ファゴット: 2、クラリネット: 5、サックス: 4、トランペット: 4、ホルン: 1、トロンボーン: 3、ユーフォニアム: 2、 テューバ: 2、パーカッション: 5、String Bass: 0
ぴよぴよ隊(楽団内託児制度):2名利用
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ホームページ
▼https://www.c-sqr.net/c/tarumisw
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練習前日、私は悩んでいた。
当団は、トラ(エキストラ)は呼ばない方針である。何とか他のパートでやりくりして団員だけで音楽を完結させる。基本的に楽譜カット等も行わない。全くもって異議はない。
しかしここ数年ファゴットの在籍数はゼロである。演奏曲目は多岐に亘るので、ファゴットが重要部分を受け持つことはよくある。こんなときの代案のトップがユーフォニアム+ミュート。吹奏楽あるあるである。果たせるかな次回演奏会に向けたクラシック大曲がファゴット出まくりで、私がそれを担当することになった。
ファゴットは木管楽器、ユーフォニアムは金管楽器。音域は似通ってはいるが、ファゴットのほうがやや高音域を受け持つことが多い。問題は音色で、当たり前だがミュートをつけてもやっぱり違う。その違和感を少しでも抑えるべく、楽譜を睨みながらどう料理するか呻吟する。
「料理?」そういえば料理でこれと同じ立ち位置のものが…、と脳裏に浮かんできたものがある。ちくわカレー。
吹奏楽もカレーも実に懐が深く、ある意味なんでもアリの世界である。ポップス、クラシック、ジャズ等幅広いジャンルをこなす吹奏楽と同様、カレーも肉、魚、果てはカレーうどんまで全てを優しく包み込む。
ところがちくわはどうだ。こんな地味なヤツなのにカレーに入れたとたんにがっかりである。漫画「海街diary 」でもちくわカレーが登場するが、懐かしさはあっても感動はない。基本的に相性が良いと分かってはいても、レストランでシーフードカレーを頼んで、こいつがカレーからひょこっとでも顔を出したならば、その瞬間にクレームとなるのは疑いようがない。
また「ちくわカレー」をネット検索すると図らずも「貧乏」という単語が出現する。これくらいカレーのアイデンティティを毀損する食材もなかなかない。私の心配するユーフォニアム+ミュートと同じではないか。俺はちくわであった。
しかしながら実のところ私がそう信じていたのは日曜日の午前11時までであった。その大曲の練習中、指揮者がおもむろに楽譜を私に差し出した。「下げ弓記号?」言うまでもなくユーフォニアムに弓は使わない。チェロの楽譜であった。
「練習番号Pの後半できます?」と指揮者。ここはホルンによって朗々と奏でられた民謡風の旋律が徐々に弱まり、次のアンダンテに繋がる部分である。料理で例えるなら、海岸を颯爽と走る風を想起させるシーフード料理と、軽めながら地中海とほんのり山の香りがするワインを堪能した後、黄昏れてゆく夕日を眺めつつ鼻腔を漂う残り香が徐々に発散されてゆく、という趣のある部分である。
ちくわどころではなかった。私の悩みは更に続く。
■参加: 計 33名 指揮者:1、フルート: 4、オーボエ/ファゴット: 2、クラリネット: 5、サックス: 4、トランペット: 4、ホルン: 1、トロンボーン: 3、ユーフォニアム: 2、 テューバ: 2、パーカッション: 5、String Bass: 0
ぴよぴよ隊(楽団内託児制度):2名利用
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