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株式市場、先物・オプション市場

 まずは29,800円を抜けるか!? 好材料出尽くしとなるものも多いと思うが・・・

2021-11-08
 おはようございます。
 
 昨日は立冬、米国でも冬時間が始まり、いよいよ冬本番ということになる。これから、感謝祭があり、クリスマスがあり、今年の終わりの始まりという時期だ。株式市場では米国では決算発表も出揃い、クリスマス商戦前の主要な経済指標の発表も終わり、材料出尽くしということになりそうだ。日本ではまだまだ決算発表が本格化しているということだが、好調な決算も多く、既に多くは織り込み済みという感じになっている。

 ここまで米国株は史上最高値を更新中ということで堅調な地合いが続いているが、実際に米国経済がどこまで好調なのかということが気になる。大規模な経済対策、豊富な給付金ということで景気が好調ということなのだろうが、インフレが進む中で経済が正常化する過程ではいつまでも「適温相場」と言っているわけにもいかないだろう。一方で、日本市場もデフレ脱却は良いのだが、物価だけが高いというような状況であり、米国以上にスタグフレーションが気になるところでもある。クリスマス商戦前の株価調整は気にしておいた方が良いと思う。
 
29,500円水準が下値という雰囲気だが上値も重く、30,000円を試す動きになるにはさらに指数に影響の大きな銘柄に空売りが積み上がらないとダメだろう。いったん29,500円の節目を試す動きになるか、さらに29,000円までの調整は見られるのではないかと思う。
 
週末の米国株は堅調だが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は相変わらず上値も重く、寄り付きからの買戻しが一巡となった後に買いが入るかどうかということになる。売り急ぐ材料も特にないが、逆に買戻しや好決算を発表して買われたものなどの買いが一巡となるとさらに買い上がる材料にも乏しく、冴えない展開が続くと思う。空売りが積み上がった銘柄でどれだけ指数を押し上げられるかということになるのだろう。
 
日経平均が30,000円を付けるかどうかということが注目される。足元の上昇も好調な決算を受けてという面もあるが、多分に空売りの買戻しが主体と思われ、買戻し一巡となるのかどうかということにかかっている。好調な決算が多いだけに空売りがし難いということで積み上がらなければここらあたりが上値ということになるのだろう。
 
さらにここから買戻しが入る過程で空売りが積み上がるようであれば、30,000円を超えるのだろうが、買われすぎ銘柄も既に伸びきっているものも多く、上値は重くなるだろう。引き続き下落に対する警戒をして、利益確定を優先しておくと良いと思う。
 
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