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株式市場、先物・オプション市場

 思ったよりも戻した後は、思ったよりも下がる!? 28,800円や28,500円が下値目途となるが・・・?

2021-04-23
 おはようございます。
 
 天気は良いのだが少しひんやりとした朝となった。寒暖差が激しく天気の割には今一つという感じでもあり、なかなか過ごしやすい日とはいかないようだ。株式市場も米国では再び「適温相場」と言われていたが、増税の話で一気に冷やされるということもありそうだ。金利上昇懸念が一服となったところでの冷や水であるだけに風邪をひいてしまいそうだ。
 
 単なる風邪であればいいのだが、日本では新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、ここで米国でのキャピタルゲインの増税となると株式市場へのダメージは大きくなると思う。とりあえずは増税前に売るということになるのだろうし、増税だから皆が売るはずだから、皆が売る前に売るというような感じで売りが売りを呼ぶ形となる可能性もありそうだ。債券のキャピタルゲインへの増税で債券が売られると金利が上昇することになるので、ダブルパンチとなるのだろうし、新型コロナウイルスの感染拡大が続くとなるとさらに影響は大きくなるだろう。
 
29,200円水準が上値ということになった形だ。今度はどこまで下押すかということになりそうで、28,800円あたりまでの調整はあるのかもしれない。28,800円~29,200円を中心に動き出すと一斉に動くということで28,500円~29,500円水準で右往左往することもありそうだ。
 
米国株が売られたことを受けて売り先行となりそうだ。昨日の大幅高で戻り売りを出しやすく、決算発表の本格化や来週の日銀の金融政策決定会合を控えた週末ということでもあり、手仕舞い売りが嵩んで冴えない展開となりそうだ。緊急事態宣言が直接的に売り材料となることもないのだろうが、東京五輪への影響など先行き不安が高まれば売り急ぐ動きになるだろう。
 
ボラティリティーの上昇が見られないなかで下落リスクも高まっているようにも思える。ヘッジも含めてここからはプットが買われる状況となってボラティリティーの上昇も見られそうで、一気に上昇となると売りが加速される展開となるかもしれない。
 
ただ、日経平均は28,500円程度が下値ということでボラティリティーが上昇しなければ案外値持ちが良い可能性もあり、プットを買うのであれば売りも組み合わせてスプレッドの形がいいのではないかと思う。ディープアウトのプットオプションを保険として買うのもいいだろう。
 
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