工場集約化で研修会~熊南生コンLLPが開催

2014-10-17
水俣地区生コンクリート協同組合員企業で組織する熊南生コンLLP(有限責任事業組合、江口隆一代表職務執行者)は14日、つなぎ文化センターで組織運営に関する研修会を行った。天草地区生コンクリート協同組合の要請に応えたもので、生コン工場の集約化により利益をもたらす仕組みを説明した。

LLPは、企業の規模を問わず新規事業を立ち上げることや異業種間の共同事業が簡易に行える制度(平成17年施行)。この形態を活用し22年に設立したのが熊南生コンLLPで、水俣・芦北地区の3工場を2工場に集約化するなど、先駆的な取り組みで実績を上げている。

研修会では、江口代表が「集約化する中でLLPの運用を決めたのは構成員課税が適用されるなど、税制に優遇措置があったから」と説明。営利目的の共同事業を営む組織として最適だったことを強調した。さらに組合員が運命共同体として信頼関係を築くことに言及。

研修を要請した天草地区協組では、来年4月の完全共販体制を目指し活発な動きを展開中。組合内には、次世代を担う若手メンバーで構成する集約化検討委員会を立ち上げるなど各工場の合理化策を模索中だ。西田広幸理事長は「我々も集約化しなければやっていけない状態。様々な形態があり結論は慎重を要する」と話している。【西日本建設新聞】