主な活動場所
中部公民館・西部公民館

 大阪市の学童保育

2019-06-21
きみです。

大阪市には
「児童いきいき放課後事業」があります。
無料で誰でも利用でき、
空き教室などで18:00頃まで過ごせます。

それにも関わらず、
あえて民営学童を選ぶ保護者さんたちがいます。
私はそれがずっと気になっていました。

学童ほいく誌5月号に、ある記事が載っていました。
大阪市の民営学童の指導員と保護者、
それぞれの投稿です。



その保護者さんは
「おやつがある」こと、「学校休業時の対応をしてくれる」ことから学童を選んだそうです。

「二、三年生でやめればいいかな」
という気持ちでのスタート。


保護者会では、行事や遅くまでの会議など、大変な時期もあったそうですが、

「子どもが楽しそうにしている」こと、
「ママ友」の存在に加え
「保育交流」で自分の子どものことをあらためて知ることができたことなどから

学童保育は「預ける場所」から「第二の家」へと変わっていったそうです。


ある時には学校から電話がありました。
喧嘩した息子さんが(理由も)話さず、謝ろうともしないとのこと。

息子さんが以前、先生は話を聞いてくれないと言っていたのを思い出し、

「息子は納得できずにいるだろう・・・」

どうやって聞き出そうかと考えつつ学童保育のドアを開けると、指導員の先生が

「なぜ友達とけんかになったか、話しあいの様子、息子が納得できなかった理由を伝えてくれた」そうです。

「学校での出来事を心の中にしまったまま私の帰りを待つのではなく」、指導員に「自分の気持ちを話せた」ことになにより安堵し、

「じっくりと話を聞き、自分をわかってくれる存在がいることがどんなにありがたいことか」と書かれています。


指導員さんの記事からも
じっくり子どもと向き合っている様子が
感じられました。

過去に、半日泣き続けていた子どもを
そっと見守り続けたあと
隣でコマを回すと泣きやんでくれた、ということがあったそうです。

「無理に泣きやませていたら、「指導員は無理やり◯◯する」との印象を抱き、
良好な関係はつくれなかったのではないか」、
「「泣く」ことも、子どもが思いを伝えてくれるサインととらえ、大切にしたいと思うように」なったとのこと。

この指導員さんは
一人一人の様子を記した資料を毎月作り、
保護者会で配布し続けておられます。

「指導員として、子どものことを中心に保護者とつながり、そのつながりを保護者間でも広げていけるように心がけて」いるそうです。

一人一人をよく見て、話をよく聞き、
成長を共に喜んでくれる大人がいる。

学童に通い続ける理由は
この辺りにあるのかもしれませんね。