運営の仕組み
2024-02-07
みなとの運営のしくみ
ピアノサークル・みなとは、毎日のようにイベントが開催され、会員みんなが仲良く楽しくピアノを楽しんでいるサークルです。ではなぜ、これが実現できているのでしょうか。
そのヒミツは、「会費制」を軸とした、独自の優れたシステムにあります。
そのしくみについて、ご説明します。
◆目次◆
第一章:メンバーは全員「お金」「働き」で協力します
第二章:会費があると、なぜよいのか
第三章:会費は何に使われているのか
■
第一章:メンバーは全員「お金」「働き」で協力します
ピアノサークル・みなとは、メンバー「全員」が助け合って、力を合わせて運営していくことを理念にしています。
会員になった方は誰でも必ず、何らかの方法でサークルに協力することがルールです。
そして、誰もが各自の個性、特性を生かした方法で自主的に協力できる優れたしくみが、みなとには整っています。
---
では「協力」とは、どんなものなのでしょうか。
大きく分けると、以下2つになります。
1. お金で協力する
2. 働いて協力する
【1. お金で協力する】
これは、所定の会費を支払うということです。会の運営には、お金がかかります。そのお金を納めるということは、サークルへの大きな貢献になります。
【2. 働いて協力する】
これは、イベントの幹事をやったり、ホームページの運営をやったり、働くことで貢献するということです。働いた分、会費はディスカウントされ、かなり大きく働くとゼロにまでなります。具体的な内容と金額は、細則で定められています。
「お金」と「働き」、この両輪でみなとは運営されています。どちらも欠かせないものです。どちらが偉い、偉くない、といったことはありません。
入会したての時期は、様子がわかりませんから、1の「お金で協力する」ということになるでしょう。また、忙しくてサークルの仕事はできない、といった場合も、協力する方法は「お金」になるでしょう。
一方で、幹事をやるのが好き、SNS発信が得意、などの方はそれを活かして2の「働き」で貢献することになるでしょう。たくさん働いて貢献して、会費をゼロにしよう、という人もいるでしょう。
半分働いて、半分お金を出す、という1と2のミックス型も、もちろんありです。
会員に対して、こういう協力をしろと内容を強制することは、一切ありません。
みなさんのお好きな方法で、好きなように協力してよいのです。
幹事をやってくれる人、お金を出してくれる人、みんなが敬意を払って、感謝しあって、会は存続されています。
■
第二章:会費があると、なぜよいのか
今回は、よく聞かれる「みなとはなぜ、会費制なのか」という疑問にお答えします。
ピアノサークル・みなとは、「全員が協力」して成り立っているサークルです。
そして協力方法には、「お金で協力する」「働いて協力する」の二通りがあり、全員がどちらかの方法で協力するのが義務だという話を前項でしました。
それでは、この独特のシステムがどのような効果をもたらしているのでしょうか。
以下5点が挙げられます。
不公平感が生じにくい
イベントに参加できなくても会員でいられる
イベントが豊富に存在する
憧れの高額な会場をひんぱんに使える
即断即決で新しい試みがたくさんできる
では、一つ一つみていきましょう。
【1. 不公平感が生じにくい】
一般的なサークルでは、メンバー同士の不公平感がよく問題になります。
「誰々はよく貢献しているのに、誰々はまったく貢献していない」といったことです。
特に、幹事役の不満が溜まりがちです。幹事をやる人はだいたい決まっていますから、幹事ばかりがタダ働きで損をしている、という話になるのです。その溜まったうっぷんが、しばしば諍いの元になります。
でもみなとでは、幹事などの「働き」で協力する人には、会費減免の「報償」がちゃんと用意されています。
働いた人が、報われるのです。
一方、幹事をしない人は「お金」の面で協力していますから、引け目を感じることもありません。皆が平等に貢献しているのです。
よって、不公平感が生まれにくく、ストレスなく、みんなが仲良くサークルを継続できる仕組みとなっているのです。
【2. イベントに参加できなくても会員でいられる】
イベントへの出席義務がいっさいないことも、みなとの特徴です。
他のサークルのように、月何回出席すること、新しい曲を年に何回披露すること、といった義務は、何もありません。
だからこそ、忙しい社会人でも無理なく継続できます。
みなとの会員の義務は、会に協力することであり、「お金」か「働く」かです。
たとえサークルにまったく顔を出せない時期があったとしても、そのどちらかで協力していさえすれば、メンバーとして継続できるのです。
平たくいえば、会費さえ払っていれば、何の引け目もなくメンバーでいられる、ということになります。
参加しなきゃ、というプレッシャーから解放されるのは、多くの社会人にとって、ありがたいことなのではないでしょうか。
そして忙しい時期が終わり参加できるようになったら、みんないつでもあたたかく迎えてくれます。
また逆に、「会費を払っているから、たまには出ないともったいないな」と、参加したくなるモチベーションにもなるのです。
これは、みなとの「誰もが気軽に仲良くピアノを楽しめる会でありたい」という理念に基づいたものです。
【3. イベントが豊富に存在する】
これが一番のメリットでしょう。
みなとのイベントスケジュールを見た人は、みな一様に驚きます。毎日のようにピアノの練習会、弾き合い会が存在するからです。
これはみなとの大きな魅力です。
なぜこれが実現できているのか。
それは、メンバーがみな自ら進んで幹事になり、イベントを立ち上げるからです。
幹事をやればやっただけ、会費が減額されるのですから当然です。「幹事をやったらやっただけ報われる」という仕組みがうまく働くのです。
面倒な幹事を進んでやるモチベーションとなっているのです。
もし会費の仕組みがなかったら、幹事をやる人はぐっと減り、イベントはきっと月に1、2回という感じになってしまうでしょう。
【4. 憧れの高額な会場をひんぱんに使える】
イベントが毎日のように豊富にあることが「みなと」の大きな特徴ですが、そのイベントの中には、けっこう贅沢で高額な「憧れ」の会場も含まれています。
ピアノを弾く人にとっては、普段はなかなか入れない立派なホール、フルコンサート・グランドで弾く機会を得られることは、とても価値がありますね。
しかし、一個人や規模の小さいサークルでの実現は、なかなか困難です。
お金と労力という点で、高いハードルがあります。
まず、高額なホールの場合は1年前から抽選に参加し、当てなければなりません。何度も何度も抽選に通うのは労力がかかります。当選したとしても、今度は高額な予納金をただちに納めなくてはなりません。それは個人が立て替えることとなります。
その点、みなとでは、「お金で協力する」「働いて協力する」制度があるからこそ、この問題をクリアできているのです。
抽選は皆で手分けして参加しますし(「働いて協力する」に該当)、予納金は会費から充当できます。
幹事は個人のリスクを背負わなくてよいので、安心して率先して高額ホールでのイベントを企画できるのです。
また、基本ワリカンであるイベント参加費用も、高額ホールの場合は会費補助が出ますので、1人あたりの金額が安くなるのです。結果、多くの人が参加できます。
このように、憧れのホールでの演奏が頻繁に、低料金でできるのも、みなとが会費を活用した仕組みでうまく運営されているからこそ、なのです。
【5. 即断即決で新しい試みがたくさんできる】
みなとでは、新しいピアノ会場の年会員になったり、新しいサービスの外注をしたり、といった試みが、スピーディにぽんぽんと行われています。
それは、会費があることで、みんなの共通のお金がプールされ、そこからすぐに費用を捻出できるからです。
みんなで協議して、いちいち集金して、といった面倒なプロセスが必要ありません。
だから、いい会場はすぐに押さえられるし、新しい試みがどんどんできるし、良い施策をすぐに実行に移せるのです。
結果、サークルの活動内容がとても充実したものになります。
----
以上、会費制のしくみがなぜよいのかというお話でした。
【補足】
入会時に会費を払うというシステムは、実は「不適切者を門前で排除する」という大きな機能があります。
社会人のサークルには、しばしば、宗教やマルチ商法の勧誘を目的とする者や、いわゆる「荒らし」、スパイ活動を目的とする者が紛れ込むことがあります。
ある程度「懐が痛む」金額を設定することにより、そういった不適切な入会を阻むことができます。
みなとの会員が安心してサークル活動を楽しめるための仕組みになっているのです。
■
第三章:会費は何に使われているのか
続いて第三章では、会費はどのように使われているのか、についてお話しします。
大きく6つに分かれます。
1. イベントの補助
2. 登録料・年会費の支払い
3. 会員への手当て支給
4. 外注費
5. 広告宣伝費
6. その他雑費
1つ1つみていきましょう。
まずは大きな割合を占めるのが、
【1.イベントの補助】
です。
内容は、以下4つあります。
(1) 高額な会場代の補助
(2) 予約金の立て替え
(3) 会場キャンセル料の支払い
(4) ドタキャン参加者分の費用支払い
(1)高額な会場代の補助
ピアノサークル・みなとでは、憧れのホール、憧れのピアノを弾ける機会が数多くあります。
会場費が高いところで開催するイベントには、会費から補助金が出ることになっています。
すると、手頃な金額で参加できることになり、多くの人が集まります。
イベントを企画する幹事さんにとっても、安心して企画を立てられます。
これが好循環となり、高額な会場のイベントが増え、メンバーは質の高い会場・ピアノを頻繁に楽しむことができるのです。
会費がないサークルですと、こうはいきません。1回あたりの会場費が高くなるばかりか、以下に述べるさまざまなコストがすべて上乗せされるため、参加費が割高となり、参加しにくいものとなります。
(2)予約金の立て替え
大規模ホールになりますと、開催日の数ヶ月前から1年前に予約をします。その時点で予納金(内金)を支払わなければなりません。
場所によっては、3万、5万するところもあります。幹事さん個人が立て替えるには負担だという場合、会費から立て替えています。
(3) 会場キャンセル料の支払い
台風や大雪、その他やむを得ない事情で、イベントを中止にすることがあります。
その際は会場にキャンセル料を支払わなければなりません。それは会費から出されます。
(4)ドタキャン参加者分の費用支払い
本当にごくまれにですが、参加予定の人が当日現れず、そのままトンズラしてしまった、ということがあります。
その場合、徴収する予定だった参加費が取れないわけですから、幹事は困りますよね。このようなときも、損失分が会費から出されます。
【2. 登録料・年会費の支払い】
ピアノの会場には、事前に団体登録が必要で、それに伴う登録料や年会費が発生するところがあります。
これも、事務手続きにかかる交通費などの諸経費も含め、会費から支払われます。
自治体の文化財となっているような趣ある場所でピアノが弾けるのは、このような手続きと費用負担をみなとで行っているからなのです。
【3. 会員への手当て支給】
サークル運営には、さまざまな仕事が発生します。
新会員の加入手続きや問い合わせ対応をしたり、Webサイトの更新をしたり、多岐にわたります。
そういった仕事をメンバーが引き受けてくれた場合、基本的には「会費減額」で応えていますが、それとは別に報酬を支払うこともあります。
【4. 外注費】
Webサイトのデザイン、アイコン等の製作、イラストやデザインなどをプロに依頼しています。
【5. 広告宣伝費】
みなとを認知してもらい広く会員を集めるために、広告宣伝をしています。
Googleのppc広告やInstagram広告の費用、発表会開催時に来場者に配布する宣伝カードの製作費、などを会費から出しています。
【6. その他雑費】
メンバーで共用する物品(例:演奏撮影用ビデオカメラなど)、ソフトウェア費用、クリスマス会などのイベントで使う装飾、名札などの雑貨費用、振込手数料などがあります。
以上
このように、みなとには会費があり、有益に使われているからこそ、皆が安心して多くのピアノイベントに参加できる仕組みとなっているのです。
◆追記◆ 会費は自分たちで使うものです
誤解しないでください。会費は、税金とは違います。
無理やり徴収されて、上が勝手に使うもの、というように思っていませんか。
違います。
「お上に納めるもの」ではないのです。
「自分たちで使うもの」なのです。
みなとは、メンバー各自が自主的にイベントを立ち上げるという仕組みを取
っています。自分でイベントを企画し、そこに会費を使うのです。
自分で、会費を使ってみんなが楽しめる企画を考えてください。どれにどのくらい使えるかは、ガイドラインで定められています。それを読めば、あんなことができる、こんなことができると、アイデアが生まれてくることでしょう。
みなさんの力で、ピアノサークル・みなとをもっともっと楽しく充実したものにしていきましょう。
ピアノサークル・みなとは、毎日のようにイベントが開催され、会員みんなが仲良く楽しくピアノを楽しんでいるサークルです。ではなぜ、これが実現できているのでしょうか。
そのヒミツは、「会費制」を軸とした、独自の優れたシステムにあります。
そのしくみについて、ご説明します。
◆目次◆
第一章:メンバーは全員「お金」「働き」で協力します
第二章:会費があると、なぜよいのか
第三章:会費は何に使われているのか
■
第一章:メンバーは全員「お金」「働き」で協力します
ピアノサークル・みなとは、メンバー「全員」が助け合って、力を合わせて運営していくことを理念にしています。
会員になった方は誰でも必ず、何らかの方法でサークルに協力することがルールです。
そして、誰もが各自の個性、特性を生かした方法で自主的に協力できる優れたしくみが、みなとには整っています。
---
では「協力」とは、どんなものなのでしょうか。
大きく分けると、以下2つになります。
1. お金で協力する
2. 働いて協力する
【1. お金で協力する】
これは、所定の会費を支払うということです。会の運営には、お金がかかります。そのお金を納めるということは、サークルへの大きな貢献になります。
【2. 働いて協力する】
これは、イベントの幹事をやったり、ホームページの運営をやったり、働くことで貢献するということです。働いた分、会費はディスカウントされ、かなり大きく働くとゼロにまでなります。具体的な内容と金額は、細則で定められています。
「お金」と「働き」、この両輪でみなとは運営されています。どちらも欠かせないものです。どちらが偉い、偉くない、といったことはありません。
入会したての時期は、様子がわかりませんから、1の「お金で協力する」ということになるでしょう。また、忙しくてサークルの仕事はできない、といった場合も、協力する方法は「お金」になるでしょう。
一方で、幹事をやるのが好き、SNS発信が得意、などの方はそれを活かして2の「働き」で貢献することになるでしょう。たくさん働いて貢献して、会費をゼロにしよう、という人もいるでしょう。
半分働いて、半分お金を出す、という1と2のミックス型も、もちろんありです。
会員に対して、こういう協力をしろと内容を強制することは、一切ありません。
みなさんのお好きな方法で、好きなように協力してよいのです。
幹事をやってくれる人、お金を出してくれる人、みんなが敬意を払って、感謝しあって、会は存続されています。
■
第二章:会費があると、なぜよいのか
今回は、よく聞かれる「みなとはなぜ、会費制なのか」という疑問にお答えします。
ピアノサークル・みなとは、「全員が協力」して成り立っているサークルです。
そして協力方法には、「お金で協力する」「働いて協力する」の二通りがあり、全員がどちらかの方法で協力するのが義務だという話を前項でしました。
それでは、この独特のシステムがどのような効果をもたらしているのでしょうか。
以下5点が挙げられます。
不公平感が生じにくい
イベントに参加できなくても会員でいられる
イベントが豊富に存在する
憧れの高額な会場をひんぱんに使える
即断即決で新しい試みがたくさんできる
では、一つ一つみていきましょう。
【1. 不公平感が生じにくい】
一般的なサークルでは、メンバー同士の不公平感がよく問題になります。
「誰々はよく貢献しているのに、誰々はまったく貢献していない」といったことです。
特に、幹事役の不満が溜まりがちです。幹事をやる人はだいたい決まっていますから、幹事ばかりがタダ働きで損をしている、という話になるのです。その溜まったうっぷんが、しばしば諍いの元になります。
でもみなとでは、幹事などの「働き」で協力する人には、会費減免の「報償」がちゃんと用意されています。
働いた人が、報われるのです。
一方、幹事をしない人は「お金」の面で協力していますから、引け目を感じることもありません。皆が平等に貢献しているのです。
よって、不公平感が生まれにくく、ストレスなく、みんなが仲良くサークルを継続できる仕組みとなっているのです。
【2. イベントに参加できなくても会員でいられる】
イベントへの出席義務がいっさいないことも、みなとの特徴です。
他のサークルのように、月何回出席すること、新しい曲を年に何回披露すること、といった義務は、何もありません。
だからこそ、忙しい社会人でも無理なく継続できます。
みなとの会員の義務は、会に協力することであり、「お金」か「働く」かです。
たとえサークルにまったく顔を出せない時期があったとしても、そのどちらかで協力していさえすれば、メンバーとして継続できるのです。
平たくいえば、会費さえ払っていれば、何の引け目もなくメンバーでいられる、ということになります。
参加しなきゃ、というプレッシャーから解放されるのは、多くの社会人にとって、ありがたいことなのではないでしょうか。
そして忙しい時期が終わり参加できるようになったら、みんないつでもあたたかく迎えてくれます。
また逆に、「会費を払っているから、たまには出ないともったいないな」と、参加したくなるモチベーションにもなるのです。
これは、みなとの「誰もが気軽に仲良くピアノを楽しめる会でありたい」という理念に基づいたものです。
【3. イベントが豊富に存在する】
これが一番のメリットでしょう。
みなとのイベントスケジュールを見た人は、みな一様に驚きます。毎日のようにピアノの練習会、弾き合い会が存在するからです。
これはみなとの大きな魅力です。
なぜこれが実現できているのか。
それは、メンバーがみな自ら進んで幹事になり、イベントを立ち上げるからです。
幹事をやればやっただけ、会費が減額されるのですから当然です。「幹事をやったらやっただけ報われる」という仕組みがうまく働くのです。
面倒な幹事を進んでやるモチベーションとなっているのです。
もし会費の仕組みがなかったら、幹事をやる人はぐっと減り、イベントはきっと月に1、2回という感じになってしまうでしょう。
【4. 憧れの高額な会場をひんぱんに使える】
イベントが毎日のように豊富にあることが「みなと」の大きな特徴ですが、そのイベントの中には、けっこう贅沢で高額な「憧れ」の会場も含まれています。
ピアノを弾く人にとっては、普段はなかなか入れない立派なホール、フルコンサート・グランドで弾く機会を得られることは、とても価値がありますね。
しかし、一個人や規模の小さいサークルでの実現は、なかなか困難です。
お金と労力という点で、高いハードルがあります。
まず、高額なホールの場合は1年前から抽選に参加し、当てなければなりません。何度も何度も抽選に通うのは労力がかかります。当選したとしても、今度は高額な予納金をただちに納めなくてはなりません。それは個人が立て替えることとなります。
その点、みなとでは、「お金で協力する」「働いて協力する」制度があるからこそ、この問題をクリアできているのです。
抽選は皆で手分けして参加しますし(「働いて協力する」に該当)、予納金は会費から充当できます。
幹事は個人のリスクを背負わなくてよいので、安心して率先して高額ホールでのイベントを企画できるのです。
また、基本ワリカンであるイベント参加費用も、高額ホールの場合は会費補助が出ますので、1人あたりの金額が安くなるのです。結果、多くの人が参加できます。
このように、憧れのホールでの演奏が頻繁に、低料金でできるのも、みなとが会費を活用した仕組みでうまく運営されているからこそ、なのです。
【5. 即断即決で新しい試みがたくさんできる】
みなとでは、新しいピアノ会場の年会員になったり、新しいサービスの外注をしたり、といった試みが、スピーディにぽんぽんと行われています。
それは、会費があることで、みんなの共通のお金がプールされ、そこからすぐに費用を捻出できるからです。
みんなで協議して、いちいち集金して、といった面倒なプロセスが必要ありません。
だから、いい会場はすぐに押さえられるし、新しい試みがどんどんできるし、良い施策をすぐに実行に移せるのです。
結果、サークルの活動内容がとても充実したものになります。
----
以上、会費制のしくみがなぜよいのかというお話でした。
【補足】
入会時に会費を払うというシステムは、実は「不適切者を門前で排除する」という大きな機能があります。
社会人のサークルには、しばしば、宗教やマルチ商法の勧誘を目的とする者や、いわゆる「荒らし」、スパイ活動を目的とする者が紛れ込むことがあります。
ある程度「懐が痛む」金額を設定することにより、そういった不適切な入会を阻むことができます。
みなとの会員が安心してサークル活動を楽しめるための仕組みになっているのです。
■
第三章:会費は何に使われているのか
続いて第三章では、会費はどのように使われているのか、についてお話しします。
大きく6つに分かれます。
1. イベントの補助
2. 登録料・年会費の支払い
3. 会員への手当て支給
4. 外注費
5. 広告宣伝費
6. その他雑費
1つ1つみていきましょう。
まずは大きな割合を占めるのが、
【1.イベントの補助】
です。
内容は、以下4つあります。
(1) 高額な会場代の補助
(2) 予約金の立て替え
(3) 会場キャンセル料の支払い
(4) ドタキャン参加者分の費用支払い
(1)高額な会場代の補助
ピアノサークル・みなとでは、憧れのホール、憧れのピアノを弾ける機会が数多くあります。
会場費が高いところで開催するイベントには、会費から補助金が出ることになっています。
すると、手頃な金額で参加できることになり、多くの人が集まります。
イベントを企画する幹事さんにとっても、安心して企画を立てられます。
これが好循環となり、高額な会場のイベントが増え、メンバーは質の高い会場・ピアノを頻繁に楽しむことができるのです。
会費がないサークルですと、こうはいきません。1回あたりの会場費が高くなるばかりか、以下に述べるさまざまなコストがすべて上乗せされるため、参加費が割高となり、参加しにくいものとなります。
(2)予約金の立て替え
大規模ホールになりますと、開催日の数ヶ月前から1年前に予約をします。その時点で予納金(内金)を支払わなければなりません。
場所によっては、3万、5万するところもあります。幹事さん個人が立て替えるには負担だという場合、会費から立て替えています。
(3) 会場キャンセル料の支払い
台風や大雪、その他やむを得ない事情で、イベントを中止にすることがあります。
その際は会場にキャンセル料を支払わなければなりません。それは会費から出されます。
(4)ドタキャン参加者分の費用支払い
本当にごくまれにですが、参加予定の人が当日現れず、そのままトンズラしてしまった、ということがあります。
その場合、徴収する予定だった参加費が取れないわけですから、幹事は困りますよね。このようなときも、損失分が会費から出されます。
【2. 登録料・年会費の支払い】
ピアノの会場には、事前に団体登録が必要で、それに伴う登録料や年会費が発生するところがあります。
これも、事務手続きにかかる交通費などの諸経費も含め、会費から支払われます。
自治体の文化財となっているような趣ある場所でピアノが弾けるのは、このような手続きと費用負担をみなとで行っているからなのです。
【3. 会員への手当て支給】
サークル運営には、さまざまな仕事が発生します。
新会員の加入手続きや問い合わせ対応をしたり、Webサイトの更新をしたり、多岐にわたります。
そういった仕事をメンバーが引き受けてくれた場合、基本的には「会費減額」で応えていますが、それとは別に報酬を支払うこともあります。
【4. 外注費】
Webサイトのデザイン、アイコン等の製作、イラストやデザインなどをプロに依頼しています。
【5. 広告宣伝費】
みなとを認知してもらい広く会員を集めるために、広告宣伝をしています。
Googleのppc広告やInstagram広告の費用、発表会開催時に来場者に配布する宣伝カードの製作費、などを会費から出しています。
【6. その他雑費】
メンバーで共用する物品(例:演奏撮影用ビデオカメラなど)、ソフトウェア費用、クリスマス会などのイベントで使う装飾、名札などの雑貨費用、振込手数料などがあります。
以上
このように、みなとには会費があり、有益に使われているからこそ、皆が安心して多くのピアノイベントに参加できる仕組みとなっているのです。
◆追記◆ 会費は自分たちで使うものです
誤解しないでください。会費は、税金とは違います。
無理やり徴収されて、上が勝手に使うもの、というように思っていませんか。
違います。
「お上に納めるもの」ではないのです。
「自分たちで使うもの」なのです。
みなとは、メンバー各自が自主的にイベントを立ち上げるという仕組みを取
っています。自分でイベントを企画し、そこに会費を使うのです。
自分で、会費を使ってみんなが楽しめる企画を考えてください。どれにどのくらい使えるかは、ガイドラインで定められています。それを読めば、あんなことができる、こんなことができると、アイデアが生まれてくることでしょう。
みなさんの力で、ピアノサークル・みなとをもっともっと楽しく充実したものにしていきましょう。