主な活動場所
insecter(虫屋)として身近な昆虫をはじめとした自然観察を行なっています。

 川沿いの昆虫たち

2023-06-06
どうもこんにちは、insecterです。とうとう日本各地は梅雨入りしてしまい、虫屋もなかなか採集できてないです。今回は梅雨入り前に友人と行った川沿いの昆虫採集の様子を紹介いたします。

まず見つけたのは環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧(一般的にRDB-NTと表記される)に指定されているグンバイトンボ(Platycnemis foliasea・トンボ目モノサシトンボ科)です。交尾をしようと連結している雄と雌です。本種の雄の中脚と後脚は軍配のように広がっています。

次はさらに希少な絶滅危惧IB類(RDB-EN)のツマグロキチョウ(学名Eurema laeta・チョウ目シロチョウ科)です。似たような蝶にキタキチョウ(学名E. mandarina・チョウ目シロチョウ科)やモンキチョウ(学名Colias erate・チョウ目シロチョウ科)がいますが、本種は前翅が尖り気味です。

その他にはタテハチョウ科の2種もいました。上のコムラサキ(学名Apatura metis・チョウ目タテハチョウ科)は綺麗な紫色の翅ですが、角度によっては茶色に見えます。翅の裏も茶色なので、飛んでるときは茶色の印象が強いです。そして獲って捕虫網から出した時に見る紫色の眩しさは獲った人にしか分かりません。下の白黒の蝶はゴマダラチョウ(学名Hestina persimilis・チョウ目タテハチョウ科)と言い、花の蜜ではなく樹液を吸います。

今回はなかなか面白い昆虫にたくさん逢えました。観察した所は駅に近い住宅街ですが、川の周りだけは里山が残っているような印象でした。