主な活動場所
insecter(虫屋)として身近な昆虫をはじめとした自然観察を行なっています。

 初夏のライトトラップ

2023-05-23
どうもこんにちは、insecterです。今回は昨日親戚の家で行ったライトトラップの様子を紹介させて頂きます。

以前(春の蛾たち)でも紹介しましたが、ライトトラップとはその名の通り光で昆虫をおびき寄せる罠です。

まず飛んで来たのは甲虫たちでした。サビカミキリの一種(学名Pterolophia sp.・コウチュウ目カミキリムシ科)ですが、種名が分からないので知っている方は教えてくださると嬉しいです。クロキマダラケシキスイ(学名Soronia lewisi・コウチュウ目ケシキスイ科)とクロコガネ(学名Holotrichia kiotonensis・コウチュウ目コガネムシ科)は夏の顔ぶれですが、それぞれ何匹か飛んで来ていました。コシマゲンゴロウ(学名Hydaticus grammicus・コウチュウ目ゲンゴロウ科)は水の中に住んでいますが、飛ぶことも出来るのでライトトラップによく来ます。

甲虫たちに続いて蛾も来はじめました。クロクモヤガ(学名Hermonassa cecilia・チョウ目ヤガ科)とエグリヅマエダシャク(学名Odontopera arida arida・チョウ目シャクガ科)は常連ですが、下の白い子達はライトトラップでは初です。クロクモヤガをネットで調べると色味のかなり違う(黄色味の強い)写真が見つかるのですが、地域変異なのか私は黒っぽい個体しか見たことがありません。ウスキツバメエダシャク(学名Ourapteryx nivea・チョウ目シャクガ科)は私の好きな蛾の一つです。白地に細かな模様が入っていてお洒落ですね。キアシドクガ(学名Ivela auripes・チョウ目ドクガ科)もレースのような翅が綺麗ですね。名前に毒と入っていますが無毒です。

その他にもこんな珍客が来てくれました。左のひっくり返っている甲虫はクロシデムシ(学名Nicrophorus concolor・コウチュウ目ハネカクシ科)です。口から消化液のようなものを出していますが、非常に臭かったです。左はブレていますが、ウスイロギンモンシャチホコ(学名Spatalia doerriesi・チョウ目シャチホコガ科)です。この写真だと分かりにくいですが、名前の通り銀色の紋がついています。撮影していたら逃げてしまいました。
10時くらいまで観察しましたが、寝て明朝にまた見ることにしました。