主な活動場所
insecter(虫屋)として身近な昆虫をはじめとした自然観察を行なっています。

 テントウムシの標本作成⑵

2023-03-05
どうもこんにちは、insecterです。今回は前回記した通り、ナミテントウの標本作成の様子を紹介します。

10日ほど置いておいたナミテントウが乾燥したので、三角台紙とラベルを付けます。必要な道具はこちらです。・昆虫針
・ラベル
・ボールペン
・画用紙
・ハサミ
・ボンド
・ピンセット

まず、画用紙を切って三角台紙を作ります。三角台紙は三角形で良いですが、私は1cm角の正方形に二等辺三角形をくっ付けたような矢印形にします。

次に三角台紙にボンドを付けてその上にテントウムシを乗せます。三角台紙につけるボンドはほんの少しでいいので細口のチューブのタイプが良いでしょう。

そしてラベルを書くのですが、ラベルに何を書くのかというと、
①採集地、②採集年月日、③採集者
の3つです。ラベルは大きすぎると標本を並べたときに格好悪くなってしまうので1.5cm×2.5cmくらいの大きさが丁度良いです。この時毎回紙を四角に切って書くのが面倒くさい場合は標本用のラベルも売ってあるのでそれを買ってください。私は「東京都八王子市高尾町で2023年2月23日に山田太郎が採集した」という事を書く場合、ラベルは以下のように書きます。
 JPN:Tokyo
 八王子市高尾町
 Feb. 23, 2023
 leg. T. Yamada
地名はもっと詳しく書いても良いですが、「leg」はラテン語なので斜体で書きます。

最後に昆虫を付けた三角台紙とラベルを昆虫針でまとめます。上に三角台紙、その下にラベルを刺します。別の昆虫針にしてしまうと後で混乱が起きる恐れがあるので必ず一本でまとめます。このようにしたら後はボンドが固まるまで待ってから標本箱に入れるだけです。

次回は標本箱に入れる作業をお伝えする予定です。