主な活動場所
insecter(虫屋)として身近な昆虫をはじめとした自然観察を行なっています。

 トゲナナフシの飼育日記

2023-02-20
どうもこんにちは、insecterです。

前回記した通り、今回はトゲナナフシの飼育の様子を紹介していきます。

今飼育している(というより保管している)のは卵6個です。トゲナナフシの卵は直径3mmほどで茶色です。地面に落ちててもまず見つからないので雌は適当な場所に産み落とします。そんなトゲナナフシの卵がこちらです。卵と言うより糞のようですね。私も危うく1つゴミ箱に捨てそうになりました(汗)。

今、卵は湿らせたティシュペーパーと共にプラスチックカップに入れています。孵化したら昆虫用の飼育ケースに移そうと考えています。

ところでこの子達の母親、昨年飼育していた雌について説明しようと思います。

その雌は昨年10月に職場で見つけました。珍しい昆虫なので持ち帰って飼育しようと思い捕まえました。小さなビニール袋に入れられ電車に揺られて帰ったので弱ってないか心配でしたが、翌日の朝ヤブツバキ(学名Camellia japonica・ツツジ目ツバキ科)の歯をムシャムシャ食べているところを確認したので安心しました。

私は横幅20cmのプラスチックケースに餌となる葉のついた木の枝2本を入れて飼育しました。食べる木の種類は私が確認したものだとヤブツバキ、サザンカ(学名Camellia sasanqua・ツツジ目ツバキ科)、アラカシ(学名Quercus glauca・ブナ目ブナ科)、イロハモミジ(学名Acer palmatum・ムクロジ目ムクロジ科)です。特に食いが良かったのはサザンカですが、広葉樹なら何でも食べそうな印象です。枝を長持ちさせたい場合は枝の切り口に濡らしたティシュペーパーを当ててアルミホイルで包むといいです。

飼育していた雌ですが、捕まえて半月ほどで死んでしまいました。私の飼育環境が悪かったのか、ただ寿命だっただけなのか分かりませんが、もう少し生きていて欲しかったです。

死んだ雌は標本にして、今は引き出しの中の標本箱で眠っています。