主な活動場所
insecter(虫屋)として身近な昆虫をはじめとした自然観察を行なっています。

 はじめまして insecterです

2023-02-19
はじめまして。

昆虫大好きinsecterです。insecterとは昆虫を愛する人を意味する「虫屋」からです。

今、トゲナナフシ(学名Neohirasea japonica・ナナフシ目ナナフシ科)という昆虫を飼育しています。

「トゲナナフシ?なにそれぇ」と思った方が多いと思います。初回ブログでこんなにマイナーな昆虫を紹介するのは申し訳ありませんが、トゲナナフシについて説明します。

トゲナナフシは上に記した通りナナフシの仲間です。ナナフシは細長い体と脚で、木の枝に擬態する昆虫です。小さいものだと4cm、大きいものだと10cm以上になります。(ただし海外には30cm近い巨大なものがいます)下の写真は代表的なナナフシの一種、エダナナフシ(Phraortes elongatus・ナナフシ目ナナフシ科)の雄です。
それではトゲナナフシの説明を致しましょう。
トゲナナフシは、その名の通りトゲのあるナナフシです。下の写真は私が昨年秋に職場で見つけた雌です。
トゲがあるの、分かりましたか?下に背中(胸部背面)のトゲの拡大写真を載せておきます。
このような小さなトゲが全身についていますが、あまり鋭くないのでつかんでも痛くありません。

トゲナナフシの雄は滅多に見つからず、国内で3匹しか見つかっていません。そのためトゲナナフシは雌だけで繁殖できます。実はナナフシの仲間の多くは雌だけで繁殖できます。雌は夏から秋にかけて産卵し、寒くなると死にます。その卵が春に孵化し、暖かくなるにつれて成長します。

中途半端な終わり方ですが、飼育の様子は次回紹介します。