スヌーカー

我々が活動する広州市に限っても、ほとんどのビリヤード場にはポケットビリヤード台（9ボールなどをプレイする台）と日本では馴染みの薄いスヌーカー台が併設されています。中国ではこのスヌーカーという競技がとても盛んで、世界的に有名な中国人プレイヤーも居ます。ヨーロッパではゴルフやテニスのようなスヌーカーのプロツアーもあって、この競技で得られる賞金額はポケット競技とは比べものにならないくらい高額です。


ポケットビリヤードとの大きな違いは台の大きさです。ポケットビリヤード台より倍近い大きさです。使用する球の大きさはポケットビリヤードの90％程度で、球を入れるポケットの大きさも圧倒的に狭く、大きな台で小さい球を撞いて狭いポケットの入れる難易度の高い競技です。
ルールは簡単に言うと、赤球（点数1）を入れて他の色の球（点数2〜7）を入れ、また赤球を入れて他の色の球を入れることを繰り返していきます。ミスした時点で相手プレイヤーと交代し、また赤球から狙っていきます。他の色の球は入れると所定の位置に戻されプレイを続けていきます。最後に点数が高いプレイヤーが勝ちとなります。


台が大きくショットの距離が長くなる分、球を撞く時の少しのブレが大きく影響されます。他人のプレイを見るだけでも難しさが分かります。このスヌーカーに慣れた人にとっては、ポケットビリヤードは本当に易しく感じるだろうと思います。
現在ポケットビリヤードの女子世界ランキング上位者は中国人で占められていますが、皆このスヌーカー競技出身のようです。彼女たちの正確なショットと集中力、低いフォームはここで養われたものなのでしょう。
私はスヌーカーをまだ経験したことはありませんが、基本的なショットもポケット出来る自信はありません。