ビリヤードの道具　ジャンプキュー

ジャンプキューは特に無くても困らない道具の一つです。ジャンプショット自体がそれほど簡単ではありませんし、日本ではジャンプショットを禁止しているビリヤード場が多いため練習する環境も整っていません（常連さんや上級者は禁止ではない）。ジャンプショットが必要となる場面は相手にセーフティ（故意に手球を次の的球に直接当て難い場所に隠される）をされた場合、もしくは自分のミスで手球が隠れてしまった場合に限定されます。以前上級者からはジャンプショットを覚える前に、隠された的球をクッションを使って当てる技術を覚えるよう指導されたことがあります。

ジャンプショットは手球の斜め上からキューを撞きおろし、手球をテーブルに叩きつけた反動で跳ばします。慣れていない人がやるとテーブルのラシャを傷つけたりするために、多くのビリヤード場では禁止にしているようです。ちなみに時々、手球の下からすくい上げてジャンプショットと言っている人を見かけますが、これはジャンプショットではなくファールです。ビリヤードはタップ以外の場所で手球を撞いた場合はファールとなりますので注意しましょう。

ジャンプキューとプレイキューの長さの違い

ジャンプショットに必要なのは力ではなく、キューを撞きおろすスピードです。スピードが出やすいよう、ジャンプキューは通常のプレイキューに比べ短く軽いのが特徴です。ジャンプショットを得意としている人は狭い間隔の中でも手球をジャンプさせたり、手球に押し球や引き球の変化をかけたりします。上級者ともなれば敢えてジャンプキューを使わなくても、プレイキューで簡単にジャンプショットを打ってしまいます。