美ヶ原スノーシュー
2020-03-02
■日程
2/29(土)~3/1(日) 1泊2日
■行程
(1日目)下諏訪駅10:30(送迎バス)12:00山本小屋(昼食)→王ヶ頭→王ヶ鼻→山本小屋(山行時間3:30)山本小屋泊
(2日目)山本小屋→-塩くれ場→茶臼岳→塩くれ場→山本小屋(山行時間2:30)13:30(送迎バス)15:00下諏訪駅
今回は、最もお手軽な百名山といわれる可能性もある、美ヶ原をスノーシューにてハイキングしてきました。
夏に来るとただのお散歩になる可能性もあり、雪の季節にスノーシューを履いて楽しむのは、これから雪山を始めたい人にはピッタリかもしれません。
以下、忙しい人のための今回のハイライトです。
●暖冬のため、雪が少なく、今回スノーシューはなくても問題なしでした(あれば一部は楽に歩けるのは間違いなしですが。自分を含む参加者2名はレンタルなしで歩きましたが時々足が埋まるぐらい)。
●宿泊した山本小屋は、山小屋ではなく古き良き昔ながらの旅館でした。夕飯が鴨の味噌鍋にて豪華絢爛。
●王ケ頭には、歩いて1分以内に別の豪華ホテルがあり(安くて一泊一人2万)、一般宿泊客が歩いて百名山の写真撮影ができます(車とキャタピラにてそこまで来れる。これが最もお手軽と思われる理由)。
●下山後(車で下山ですが、、)の下諏訪駅付近の銭湯の値段が破格に安すぎる(250円)ので、経営が成り立っているのか心配するレベル。
<以下今回の山行詳細>
【1日目】
7時半に新宿駅発の特急あずさに乗車、2時間半の長旅となります。
下諏訪駅に到着後、10時半発の山本小屋送迎バスへ乗り込みます。こちらでさらに1時間20分ほど揺られ、一気に標高1900mの山本小屋まで向かいます。なお、道中雪道になるため、チェーン付のバスに乗り換えるのですが、暖冬のためほぼ雪がない道路となり、そんな道路をチェーン付で走るため、ガタガタなスローペース走行でバス内で揺られまくります。このバスの往復料金が小屋宿泊費に含まれているので、晩飯代のことも考えると価格はかなり安いと思います。
12時前ぐらいに到着後、チェックインして部屋に案内されます。かなり古い感じの屋内でレトロな感じではあるものの、清潔にしてあり旅館風です。思いの外奥に長く、私たちの部屋は階段を2回昇ったあとの奥の方の部屋でした。和室で3人で寝るには十分のスペースでした。銭湯は早朝5時から夜11時まで空いているようです。
屋内を確認したのち、まずは小屋内でお昼をとります。メニューを渡され、全員とも生姜焼き定食を選んだところ、「時間かかります」と言われ、食堂にて、既に食べている他のお客さんのカレー(すぐ出せるもの)を横目に、しばし、定食が出されるのを待ちます。生姜焼きが出されましたが、ごはんの量が多すぎて驚きました。
お腹に昼飯を入れ過ぎた感がある中、13時前ぐらいに小屋を出発し、王ケ頭、王ケ鼻へ向かいます。初日は、基本的にハイクな感じでして、昇る降りるといった道はほとんどありません。ただ、風が強く、舐めてはいけないのがやはり雪山、風あるなしで別物となるゆえ、歩きを止めて止まってしまうと寒さに身をしばかれます。歩いてすぐに、美しの塔があり、しばしこちらにて写真撮影や鐘を鳴らしてみたり。
遠くに要塞チック(電波塔が周囲にたくさんあるためそう見える)な別のホテルが見え、そちらにさらに向かいます。1時間ぐらいでしょうか、当該ホテル及びその付近の王ケ頭へ到着。ホテルの客が写真撮影してました。疲れ皆無で到達できる百名山、特段感動も正直ありません(苦笑)。さらに奥へ、王ケ鼻へ向かいます。
数十分で到達した感じがします、王ケ鼻。残念ながらガスと曇りが増えてきて、遠方の南・北アルプスがあまりはっきりとは見えません。遠方の山案内図があるのですが、それと見比べても、ぶっちゃけあまりわからず、、風が強くじっとしているわけにはいかない状況だったので、写真等を撮影したらすぐにまた先の要塞ホテル付近まで戻ります。
時間がだいぶ余っているので当該ホテルに入り、土産の物色&しばしのカフェタイム。日帰り客も暖が取れるルームでのんびりできるので、ホットコーヒーを注文しつつ、夏の山行等の話で盛り上がります。カフェのあと、ガッツリ本日お昼をとったので、18時の晩飯までにお腹が空くかが微妙でしたが、1700ぐらいに山本小屋へ到着するころにはお腹はちょうどいい感じに空いてきました。ちなみに帰路の途中、要塞ホテルと美しの塔などを行き来する、一般客用のキャタピラカーが何度も自分らの横を行ったり来たりで、巻き上げられる雪がそのたびに飛んできて寒さがプラスされました。このキャタピラカーの運転手、ホテル客ではない自分らの存在が目に入っていないがごとく、一切減速することなく、突っ込んできます(苦笑)。
小屋に戻り銭湯に入ったあと、ビールを1杯飲んでみれば、ちょうど晩飯の時間です。銭湯はやたらお湯が熱かったのと、標高ゆえ仕方なしですがシャワーの水圧は異常に弱いです。晩飯は鍋(味噌鴨)に刺身に締めはうどんと盛りだくさんでした。山小屋では厳密ではないのですが、山小屋としたらここまで豪華な晩飯は見たことかないです(笑)。
満腹になったら、部屋に戻り晩酌で夏の山行の話の続き。明日もゆっくり起床で問題ないので、談笑しつつ22時ぐらいには電気を消して就寝しました。
【2日目】
翌日朝食は7時半から。固形燃料で目玉焼き(もしくはスクランブルエッグ)を自ら作る、という作業があるのがなかなか興味深いものの、またまたお腹一杯になって、8時45分ぐらい発で2日目の茶臼岳へ向かいます。
前日と相違し、風なし雲なし絶好の雪山日和となりました。間違いなく焼けそうなので日焼け止めは十分に塗って、塩くれ場を経由して茶臼岳へ。前日、夜中に少し雪が降ったようで、かつ、日が当たらない場所が前日よりも多いルートが多い、昇り降りが前日よりもある、ということで、スノーシューなしの自分は結構途中、足がズボズボ埋まったりで、茶臼岳到着までに汗を知らぬ間に結構かいておりました。道中、前方が見えないぐらい雲?ガス?で覆われているところもあったのですが、山頂では遠方のガスもなく、八ケ岳がはっきり見えました。風がないので寒くなく、山頂にて30分以上はのんびりしていたと思います。小さな雪だるま作ってそれを標識のうえに乗せて、雪ボールを作って誰が投げて先に当てられるか等、しばし遊び山頂の景色を満喫しました。
ひととおり遊びを満喫したあと、お昼ぐらいの到着を目指し、山本小屋へ戻ります。小屋でお昼を予約していたので到着と共に、お酒を自販で購入し飲みながらお昼を済ませたら、今回の山行も終わりに近づきます。
13時発のバスにて、行き同様にまずはチェーン付のバスにガタガタ揺られ、道中乗り換えノーマルタイヤバスで下諏訪駅まで一気に向かいます。登山というよりも基本はハイクであったものの、雪の中を歩いたことにより結構な疲れも溜まっていたのか、バスの乗っている方全員(モンベルツアー?参加客らしき等がいました)無言にて、皆爆睡で揺られてました。
予定より早く14時30前には下諏訪駅に到着し、かいた汗を流したく町の銭湯へ向かいます。歩いて10分くらいの菅野温泉へ。入湯料が破格の250円。経営が心配される安さですが、次から次へと地元の人が訪れており、経営の安定性が伺えます(?)。古い感じですが、清潔感あり。お風呂自体は中央に円形のものがあるのみ。熱すぎて自分は長く浸かっていられなかったですが。。帰りの特急までまだ時間があるので、田舎ぽくないオサレな喫茶に入り、コーヒーを飲んでまったりした後、特急に乗り酒で談笑しつつ、今回の旅を終えました。
雪山入門には最適の百名山、美ヶ原。
快晴の日には、山かじった人レベルでも雪山が楽しめるそんな場所でした。
2/29(土)~3/1(日) 1泊2日
■行程
(1日目)下諏訪駅10:30(送迎バス)12:00山本小屋(昼食)→王ヶ頭→王ヶ鼻→山本小屋(山行時間3:30)山本小屋泊
(2日目)山本小屋→-塩くれ場→茶臼岳→塩くれ場→山本小屋(山行時間2:30)13:30(送迎バス)15:00下諏訪駅
今回は、最もお手軽な百名山といわれる可能性もある、美ヶ原をスノーシューにてハイキングしてきました。
夏に来るとただのお散歩になる可能性もあり、雪の季節にスノーシューを履いて楽しむのは、これから雪山を始めたい人にはピッタリかもしれません。
以下、忙しい人のための今回のハイライトです。
●暖冬のため、雪が少なく、今回スノーシューはなくても問題なしでした(あれば一部は楽に歩けるのは間違いなしですが。自分を含む参加者2名はレンタルなしで歩きましたが時々足が埋まるぐらい)。
●宿泊した山本小屋は、山小屋ではなく古き良き昔ながらの旅館でした。夕飯が鴨の味噌鍋にて豪華絢爛。
●王ケ頭には、歩いて1分以内に別の豪華ホテルがあり(安くて一泊一人2万)、一般宿泊客が歩いて百名山の写真撮影ができます(車とキャタピラにてそこまで来れる。これが最もお手軽と思われる理由)。
●下山後(車で下山ですが、、)の下諏訪駅付近の銭湯の値段が破格に安すぎる(250円)ので、経営が成り立っているのか心配するレベル。
<以下今回の山行詳細>
【1日目】
7時半に新宿駅発の特急あずさに乗車、2時間半の長旅となります。
下諏訪駅に到着後、10時半発の山本小屋送迎バスへ乗り込みます。こちらでさらに1時間20分ほど揺られ、一気に標高1900mの山本小屋まで向かいます。なお、道中雪道になるため、チェーン付のバスに乗り換えるのですが、暖冬のためほぼ雪がない道路となり、そんな道路をチェーン付で走るため、ガタガタなスローペース走行でバス内で揺られまくります。このバスの往復料金が小屋宿泊費に含まれているので、晩飯代のことも考えると価格はかなり安いと思います。
12時前ぐらいに到着後、チェックインして部屋に案内されます。かなり古い感じの屋内でレトロな感じではあるものの、清潔にしてあり旅館風です。思いの外奥に長く、私たちの部屋は階段を2回昇ったあとの奥の方の部屋でした。和室で3人で寝るには十分のスペースでした。銭湯は早朝5時から夜11時まで空いているようです。
屋内を確認したのち、まずは小屋内でお昼をとります。メニューを渡され、全員とも生姜焼き定食を選んだところ、「時間かかります」と言われ、食堂にて、既に食べている他のお客さんのカレー(すぐ出せるもの)を横目に、しばし、定食が出されるのを待ちます。生姜焼きが出されましたが、ごはんの量が多すぎて驚きました。
お腹に昼飯を入れ過ぎた感がある中、13時前ぐらいに小屋を出発し、王ケ頭、王ケ鼻へ向かいます。初日は、基本的にハイクな感じでして、昇る降りるといった道はほとんどありません。ただ、風が強く、舐めてはいけないのがやはり雪山、風あるなしで別物となるゆえ、歩きを止めて止まってしまうと寒さに身をしばかれます。歩いてすぐに、美しの塔があり、しばしこちらにて写真撮影や鐘を鳴らしてみたり。
遠くに要塞チック(電波塔が周囲にたくさんあるためそう見える)な別のホテルが見え、そちらにさらに向かいます。1時間ぐらいでしょうか、当該ホテル及びその付近の王ケ頭へ到着。ホテルの客が写真撮影してました。疲れ皆無で到達できる百名山、特段感動も正直ありません(苦笑)。さらに奥へ、王ケ鼻へ向かいます。
数十分で到達した感じがします、王ケ鼻。残念ながらガスと曇りが増えてきて、遠方の南・北アルプスがあまりはっきりとは見えません。遠方の山案内図があるのですが、それと見比べても、ぶっちゃけあまりわからず、、風が強くじっとしているわけにはいかない状況だったので、写真等を撮影したらすぐにまた先の要塞ホテル付近まで戻ります。
時間がだいぶ余っているので当該ホテルに入り、土産の物色&しばしのカフェタイム。日帰り客も暖が取れるルームでのんびりできるので、ホットコーヒーを注文しつつ、夏の山行等の話で盛り上がります。カフェのあと、ガッツリ本日お昼をとったので、18時の晩飯までにお腹が空くかが微妙でしたが、1700ぐらいに山本小屋へ到着するころにはお腹はちょうどいい感じに空いてきました。ちなみに帰路の途中、要塞ホテルと美しの塔などを行き来する、一般客用のキャタピラカーが何度も自分らの横を行ったり来たりで、巻き上げられる雪がそのたびに飛んできて寒さがプラスされました。このキャタピラカーの運転手、ホテル客ではない自分らの存在が目に入っていないがごとく、一切減速することなく、突っ込んできます(苦笑)。
小屋に戻り銭湯に入ったあと、ビールを1杯飲んでみれば、ちょうど晩飯の時間です。銭湯はやたらお湯が熱かったのと、標高ゆえ仕方なしですがシャワーの水圧は異常に弱いです。晩飯は鍋(味噌鴨)に刺身に締めはうどんと盛りだくさんでした。山小屋では厳密ではないのですが、山小屋としたらここまで豪華な晩飯は見たことかないです(笑)。
満腹になったら、部屋に戻り晩酌で夏の山行の話の続き。明日もゆっくり起床で問題ないので、談笑しつつ22時ぐらいには電気を消して就寝しました。
【2日目】
翌日朝食は7時半から。固形燃料で目玉焼き(もしくはスクランブルエッグ)を自ら作る、という作業があるのがなかなか興味深いものの、またまたお腹一杯になって、8時45分ぐらい発で2日目の茶臼岳へ向かいます。
前日と相違し、風なし雲なし絶好の雪山日和となりました。間違いなく焼けそうなので日焼け止めは十分に塗って、塩くれ場を経由して茶臼岳へ。前日、夜中に少し雪が降ったようで、かつ、日が当たらない場所が前日よりも多いルートが多い、昇り降りが前日よりもある、ということで、スノーシューなしの自分は結構途中、足がズボズボ埋まったりで、茶臼岳到着までに汗を知らぬ間に結構かいておりました。道中、前方が見えないぐらい雲?ガス?で覆われているところもあったのですが、山頂では遠方のガスもなく、八ケ岳がはっきり見えました。風がないので寒くなく、山頂にて30分以上はのんびりしていたと思います。小さな雪だるま作ってそれを標識のうえに乗せて、雪ボールを作って誰が投げて先に当てられるか等、しばし遊び山頂の景色を満喫しました。
ひととおり遊びを満喫したあと、お昼ぐらいの到着を目指し、山本小屋へ戻ります。小屋でお昼を予約していたので到着と共に、お酒を自販で購入し飲みながらお昼を済ませたら、今回の山行も終わりに近づきます。
13時発のバスにて、行き同様にまずはチェーン付のバスにガタガタ揺られ、道中乗り換えノーマルタイヤバスで下諏訪駅まで一気に向かいます。登山というよりも基本はハイクであったものの、雪の中を歩いたことにより結構な疲れも溜まっていたのか、バスの乗っている方全員(モンベルツアー?参加客らしき等がいました)無言にて、皆爆睡で揺られてました。
予定より早く14時30前には下諏訪駅に到着し、かいた汗を流したく町の銭湯へ向かいます。歩いて10分くらいの菅野温泉へ。入湯料が破格の250円。経営が心配される安さですが、次から次へと地元の人が訪れており、経営の安定性が伺えます(?)。古い感じですが、清潔感あり。お風呂自体は中央に円形のものがあるのみ。熱すぎて自分は長く浸かっていられなかったですが。。帰りの特急までまだ時間があるので、田舎ぽくないオサレな喫茶に入り、コーヒーを飲んでまったりした後、特急に乗り酒で談笑しつつ、今回の旅を終えました。
雪山入門には最適の百名山、美ヶ原。
快晴の日には、山かじった人レベルでも雪山が楽しめるそんな場所でした。