鳥海山・月山 ~影鳥海の奇観と「生まれ変わりの旅」~
2019-08-16
日程:2019年8月13-15日 前夜発二泊三日
参加者;7名
行程:
8/12(月)22:40 池袋駅西口7番バス乗り場集合 (夕陽号 23:10 発)
8/13(火)さかた海鮮市場前(7:00着) →さかた海鮮市場(T8:30発)→湯の台登山口(10時)→鳥海山大物忌神社(16:30着泊)→最高峰新山(17:30)
8/14(水)七高山(4:30着)→鳥海山大物忌神社 (6時発)→千蛇谷→鳥海湖→大平登山口(12時着 T)→酒田駅(JR13:45 発)→鶴岡駅(バス14:32 発)→三光院(15:15着)→随身門→五重塔→羽黒山頂(16:15着)→三光院(泊)
8/15(木)三光院(T6:30発)→月山8合目(7:30発)→月山(10:45着)→ 湯殿山神社(14:30着、シャトルバス15:15)→湯殿山仙人沢(T15:30発)→ 山形駅かすみが温泉(16:45着)→山形新幹線(19時発)→東京駅(21:45着)
鳥海山への第一ミッションは海鮮市場で朝食を。夜行バスは7時のオープン前に着いたが海鮮朝食が格安で食べられると評判で30分待ち、行列の中の前泊H氏と合流したおかげで時間短縮するが、あまりの混雑でタクシーを30分遅らせることに。朝食を美味しくゆっくり食べたあとI氏の運転するタクシーで鳥海山湯の台登山口へ向かいます。鳥海山は山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山、独立峰で町のどこからでもその秀峰を眺めることができ出羽富士と親しまれている百名山、今回は山形県側からの最短ルートです。天気はピーカン、尋常でない暑さ!日焼け対策を入念にして登山開始。まもなく樹林帯を抜けるとニッコウキスゲ、鳥海アザミ、ミヤマキンバイといった高山植物や、眼下の日本海を見ながら足もと緩くなった雪渓を渡って登ってまずは外輪山を目指します。たまに雪解け水が冷たい沢となり暑さを和らげてくれます。大雪渓では美しいシュプールを描いて滑るスノーボーダーもいます。ずっと山頂付近が見えて近そうに思えたがこれがなかなか近づかない、暑さが体力を奪っていく、熱中症にならないよう水分補給をしっかりしながらなんとか外輪山を登りきると、今日の宿泊地鳥海山大物忌神社の山小屋が火口の中、眼下に見えます。外輪山お鉢巡りは日本海、麓の町や次に登る月山を遥か遠くに見ることができました。山小屋はお盆の時期で賑わっていたけど、7人で個室を使用できるプチ贅沢をぎりぎりチョイスできました。夕食前には最高峰の新山山頂へ、火山らしいゴツゴツの荒々しい岩の山頂からは日本海に沈む美しい夕陽を独占。小屋に戻り待ちに待ったお楽しみギンギン冷えたビールと思いきや、生は売り切れ、缶ビーは冷蔵庫から出したてにもかかわらず常温(売れに売れて冷やし間に合わず)で残念。でも夜のお楽しみはこれだけではありません、赤・白ワインに出来たて熱々ポップコーンで日没を楽しみ、その後は満月と満点の星空になんとか流星群、リーダーの星座談義、H氏の夜な夜な星空撮影会と各々がここでしか味わえない大自然を満喫しました。
翌朝は御来光と影鳥海を期待してましたが、東の空は厚い雲に覆われかなわず下山することに。緩く長い下りは日本海を見ながらの美しい鳥海湖をとおる楽勝コースと思いきや、進むほどに襲ってくる猛暑によりじわじわとダメージ蓄積し、長いコースの後半はただの樹林帯が熱帯ジャングルに思えるほどバテバテになりました。
午後からはいよいよ出羽三山生まれかわりの旅スタート。羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)と見立てることで、生きながら新たな魂として生まれかわることができる「生まれかわりの旅」と言われています。まずは1座目羽黒山に移動します。羽黒山までは偶然にも前日と同じI氏が運転するタクシーで、再会により楽しそうなフェローメンバー達を見てどうすれば入れるのかと興味しんしん、リーダーのことをさすがドンの風格ありとどんどん攻め込んできました。確かにこうして自分が行きたいところに一緒に行ってくれる仲間に出会えるフェローに自分も感謝感激です。酒田駅からJRとバスを乗り継いでこの日お世話になる宿坊三光院さんに到着し、荷物をデポ後早速羽黒山山頂までの2キロ2446段の日本一の石段へ向かいます。まず目に入るのは吉永小百合さんでお馴染みの国宝五重塔、なんと150年ぶりに五重塔内部の一般公開を行なっており、お祓いを受けて内部の心柱を拝見しました。またこの参道は樹齢500年程の老杉が生茂る精霊の山らしいとても気持ちの良い参道で1時間半のタイムスリップを汗ダクで堪能しました。
翌日は最終日、2座目月山から3座目湯殿山へ稜線縦走し、東京に帰るロング日程なので朝食を6時にとり、三光院さんの6時半からの朝のお務めに参加せずに出発。18代以上歴史のある宿坊でとても優しそうな御主人の話しを聞けなかったことは今になってみると残念です。月山は百名山、言わずと知れた修験者の山行信仰の山、山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れます。8合目までタクシーで行って、登山開始早々にある弥陀ヶ原で、高層湿原、池塘、高山植物と直ぐに楽しませてくれるところは流石人気の山です。ただこの日は大型の台風10号が西日本に上陸することからその影響が心配で、午後予報は荒れ模様のため先を急ぐことに。広大な高原を緩やかに登っていくと徐々に風が強くなり山頂付近では最大風速15メートル?風にあおられよろける場面も。それでも山頂神社には老若男女大勢いて、お祓いを受けてから参拝しました。
強風とガスガスの月山山頂から南西に美しい稜線を下ること5キロ、生まれかわりの旅の最終目的地湯殿山神社に到着です。修験道の霊地であり「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界で、行かないと分からない真のパワースポットです。観光用パンフレットによると、清冽な梵字川のほとりにあり、御神体のすぐ側に御滝があり、履物を脱ぎ裸足でなければお詣りは許されないとあります。もちろん境内での写真撮影は禁止です。これ以上多くを語れないのが残念ですが、生まれかわりの旅の締めくくりに相応しく、神々しく、メンバー皆が感無量です。湯殿山参籠所にある湯殿山仙人澤温泉「御神の湯」は時間外で入浴できず、山形駅までタクシーに乗り、駅近のかすみが温泉で汗を流し、新幹線までの短時間でインド人?だらけの焼きたてナンのカレー屋さんでディナーしました。
自分の行きたい山ベスト3に入っていた出羽三山。今回は3日間で百名山2座と出羽三山を制覇することにより、山と信仰の密接な関係性をあらためて認識し、現世・死後の世界から無事に生まれかわることもでき、明日からの活力になるとても有意義な旅となりました。また3日間雨が降ることなく二人の雨男がめでたく晴男に生まれかわりました。リーダーそして同行頂いた皆さん楽しい山行をありがとうございました。
参加者;7名
行程:
8/12(月)22:40 池袋駅西口7番バス乗り場集合 (夕陽号 23:10 発)
8/13(火)さかた海鮮市場前(7:00着) →さかた海鮮市場(T8:30発)→湯の台登山口(10時)→鳥海山大物忌神社(16:30着泊)→最高峰新山(17:30)
8/14(水)七高山(4:30着)→鳥海山大物忌神社 (6時発)→千蛇谷→鳥海湖→大平登山口(12時着 T)→酒田駅(JR13:45 発)→鶴岡駅(バス14:32 発)→三光院(15:15着)→随身門→五重塔→羽黒山頂(16:15着)→三光院(泊)
8/15(木)三光院(T6:30発)→月山8合目(7:30発)→月山(10:45着)→ 湯殿山神社(14:30着、シャトルバス15:15)→湯殿山仙人沢(T15:30発)→ 山形駅かすみが温泉(16:45着)→山形新幹線(19時発)→東京駅(21:45着)
鳥海山への第一ミッションは海鮮市場で朝食を。夜行バスは7時のオープン前に着いたが海鮮朝食が格安で食べられると評判で30分待ち、行列の中の前泊H氏と合流したおかげで時間短縮するが、あまりの混雑でタクシーを30分遅らせることに。朝食を美味しくゆっくり食べたあとI氏の運転するタクシーで鳥海山湯の台登山口へ向かいます。鳥海山は山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山、独立峰で町のどこからでもその秀峰を眺めることができ出羽富士と親しまれている百名山、今回は山形県側からの最短ルートです。天気はピーカン、尋常でない暑さ!日焼け対策を入念にして登山開始。まもなく樹林帯を抜けるとニッコウキスゲ、鳥海アザミ、ミヤマキンバイといった高山植物や、眼下の日本海を見ながら足もと緩くなった雪渓を渡って登ってまずは外輪山を目指します。たまに雪解け水が冷たい沢となり暑さを和らげてくれます。大雪渓では美しいシュプールを描いて滑るスノーボーダーもいます。ずっと山頂付近が見えて近そうに思えたがこれがなかなか近づかない、暑さが体力を奪っていく、熱中症にならないよう水分補給をしっかりしながらなんとか外輪山を登りきると、今日の宿泊地鳥海山大物忌神社の山小屋が火口の中、眼下に見えます。外輪山お鉢巡りは日本海、麓の町や次に登る月山を遥か遠くに見ることができました。山小屋はお盆の時期で賑わっていたけど、7人で個室を使用できるプチ贅沢をぎりぎりチョイスできました。夕食前には最高峰の新山山頂へ、火山らしいゴツゴツの荒々しい岩の山頂からは日本海に沈む美しい夕陽を独占。小屋に戻り待ちに待ったお楽しみギンギン冷えたビールと思いきや、生は売り切れ、缶ビーは冷蔵庫から出したてにもかかわらず常温(売れに売れて冷やし間に合わず)で残念。でも夜のお楽しみはこれだけではありません、赤・白ワインに出来たて熱々ポップコーンで日没を楽しみ、その後は満月と満点の星空になんとか流星群、リーダーの星座談義、H氏の夜な夜な星空撮影会と各々がここでしか味わえない大自然を満喫しました。
翌朝は御来光と影鳥海を期待してましたが、東の空は厚い雲に覆われかなわず下山することに。緩く長い下りは日本海を見ながらの美しい鳥海湖をとおる楽勝コースと思いきや、進むほどに襲ってくる猛暑によりじわじわとダメージ蓄積し、長いコースの後半はただの樹林帯が熱帯ジャングルに思えるほどバテバテになりました。
午後からはいよいよ出羽三山生まれかわりの旅スタート。羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)と見立てることで、生きながら新たな魂として生まれかわることができる「生まれかわりの旅」と言われています。まずは1座目羽黒山に移動します。羽黒山までは偶然にも前日と同じI氏が運転するタクシーで、再会により楽しそうなフェローメンバー達を見てどうすれば入れるのかと興味しんしん、リーダーのことをさすがドンの風格ありとどんどん攻め込んできました。確かにこうして自分が行きたいところに一緒に行ってくれる仲間に出会えるフェローに自分も感謝感激です。酒田駅からJRとバスを乗り継いでこの日お世話になる宿坊三光院さんに到着し、荷物をデポ後早速羽黒山山頂までの2キロ2446段の日本一の石段へ向かいます。まず目に入るのは吉永小百合さんでお馴染みの国宝五重塔、なんと150年ぶりに五重塔内部の一般公開を行なっており、お祓いを受けて内部の心柱を拝見しました。またこの参道は樹齢500年程の老杉が生茂る精霊の山らしいとても気持ちの良い参道で1時間半のタイムスリップを汗ダクで堪能しました。
翌日は最終日、2座目月山から3座目湯殿山へ稜線縦走し、東京に帰るロング日程なので朝食を6時にとり、三光院さんの6時半からの朝のお務めに参加せずに出発。18代以上歴史のある宿坊でとても優しそうな御主人の話しを聞けなかったことは今になってみると残念です。月山は百名山、言わずと知れた修験者の山行信仰の山、山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れます。8合目までタクシーで行って、登山開始早々にある弥陀ヶ原で、高層湿原、池塘、高山植物と直ぐに楽しませてくれるところは流石人気の山です。ただこの日は大型の台風10号が西日本に上陸することからその影響が心配で、午後予報は荒れ模様のため先を急ぐことに。広大な高原を緩やかに登っていくと徐々に風が強くなり山頂付近では最大風速15メートル?風にあおられよろける場面も。それでも山頂神社には老若男女大勢いて、お祓いを受けてから参拝しました。
強風とガスガスの月山山頂から南西に美しい稜線を下ること5キロ、生まれかわりの旅の最終目的地湯殿山神社に到着です。修験道の霊地であり「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界で、行かないと分からない真のパワースポットです。観光用パンフレットによると、清冽な梵字川のほとりにあり、御神体のすぐ側に御滝があり、履物を脱ぎ裸足でなければお詣りは許されないとあります。もちろん境内での写真撮影は禁止です。これ以上多くを語れないのが残念ですが、生まれかわりの旅の締めくくりに相応しく、神々しく、メンバー皆が感無量です。湯殿山参籠所にある湯殿山仙人澤温泉「御神の湯」は時間外で入浴できず、山形駅までタクシーに乗り、駅近のかすみが温泉で汗を流し、新幹線までの短時間でインド人?だらけの焼きたてナンのカレー屋さんでディナーしました。
自分の行きたい山ベスト3に入っていた出羽三山。今回は3日間で百名山2座と出羽三山を制覇することにより、山と信仰の密接な関係性をあらためて認識し、現世・死後の世界から無事に生まれかわることもでき、明日からの活力になるとても有意義な旅となりました。また3日間雨が降ることなく二人の雨男がめでたく晴男に生まれかわりました。リーダーそして同行頂いた皆さん楽しい山行をありがとうございました。