主な活動場所
東京都国立市 中央郵政研修センター

 創立70周年! その2

2020-06-07
前回は、いついつ楽団が出来て…と言うことだけでした。
今回は、現常任指揮者の紙谷先生の前任、春日学先生が就任した頃の話です。

昭和25年から指揮者に就任した天辰三男氏は、昭和28年に引退されました。
天辰氏の推薦により、横須賀海軍軍楽隊出身の春日学氏(後の全日本吹奏楽連盟理事長)が、大臣官房人事部の技術嘱託職員として郵政省に採用され、郵政吹奏楽団の指揮者に就任しました。

昭和29年には、関東吹奏楽連盟の吹奏楽祭に出場。同年、関東吹奏楽連盟主催の第10回コンクールに出場。課題曲「行進曲 忠誠」自由曲「音楽詩 ガラスの靴」を演奏し、第3位に入賞。
以降、郵政省吹奏楽団は関東大会において昭和31年には第2位、昭和32年には第1位(全国大会第2位)。昭和34年にも、日本管楽器㈱(現ヤマハ)、東京電気通信局(現NTT)を破り第1位、昭和35年にはシードとなり、昭和36年にも再度第1位を獲得するものの、翌37年には、ソニー、日本管楽器㈱に破れ第3位。

昭和38年7月には、春日氏の指揮者就任10周年を記念する演奏会が盛大に開催されましたが、この頃になると春日氏と団員とのめざす方向性とに齟齬が生じ、同年8月17日の楽団総会における指揮者信任投票において、春日氏は不信任となり(不信任18票、新任9票)遂に更迭されるに至ったそうです。

昭和33年7月2日、春日氏が指導をされていた関係で、郵政省大講堂において関東吹奏楽連盟東京支部として東京都吹奏楽連盟結成式が行われたそうです。
後に東京都職場吹奏楽連盟理事長となる巽久氏をはじめ、郵政は東京都職場吹奏楽連盟の中心的役割をリードしていました。