それは、練習の為の練習？？

私の母は料理が上手とは言えない。　カレーライスは毎回味が違うし、酢の物に関しては咽るほど酢を入れる。　おかげで酢の物が嫌いになりました。　子どもころはそれが当たり前でしたが、大人になり外で食べたときの酢の程よさ。　まさかそれが普通だとは露も知らず生きてきた次第です。　父がサラリーマンだったころはおやつといえば母の手作り、クッキー、ドーナツ、プリン、キャラメル等、父が脱サラして共稼ぎになるまでは色々作ってくれたのを懐かしく思います。　まあ、味はともかく料理は好きなんだろうと思います。　最近ではテレビで見ておいしそうなものはレシピを書き取り、作ります。　父に出す前に必ず毒見係になる私。　中には美味しいものもあり、褒めるとかなりの頻度で出てきていつしか母の定番メニューになってます。

変わって、うちの妻ですが本人が言ってますが料理は上手じゃないけど作るのは好きらしい。　結婚する前から料理教室に通い、結婚してから子育てが忙しくなるまでは週１では通っていました。　料理教室で美味しくできたとか、失敗しちゃったとか良く話していました。　時には持ち帰り試食させてくれたこともありました。
しかし、１度たりとも家で習ってきた料理を振舞ってくれたことはありません。　話の流れで食べたいので作って欲しいと言っても、食材がないから出来ないと、断ります。　結果、彼女の定番メニューが増えることはありません。　
母は実践して習得するのに対し、妻は料理教室の中だけで満足するわけです。
　
実はこれと同じことがコートでもおきています。　メンバーの半数以上はスクールに通っています。　私もその一人です。　なのでメンバーと同じレッスンを受講することがあります。　中級クラス以上になると技術の面より、形式練習が主体となってきます。これでテニスにおけるセオリーを教えてくれるわけです。　まあ、どこのスクールも大体同じ感じだと推測できます。　形式練習といえば大体ショットに決め事が有り、それに付随してポジションチェンジが発生するって感じだとおもいます。　もちろんこの練習自体はコーチが説明しながら球出しするので問題なく進みます。　問題があればその都度指摘していただけるわけですから。　しかし、この後ゲーム練習がはじまるとおかしなことになります。　ゲーム中この形式練習と同じシチュエーションになる事があります。　そりゃ、セオリーを教えてるわけですからよくおきるはずです。　ところが、その場面が形式練習と同じにはなりません。　私はテニスを始めたころから習ったことはすぐに実践したいと思うタイプです。　とにかく習ったことは自分の納得いくまで続けます。　その結果、使えるか使えないかを判断します。　かりに、使わないと思っていても教えられたことは実践します。　結果的にやっぱり使わなかったとしても無駄だと思ったことはないです。　形式練習にいたってはそのシチュエーションになるためにどう組み立てるかまで考えてます。　私がゲーム中に「レッスン通り！」と叫ぶシーンが多々あるはずです。　ところが、セオリーを無視していつも通りの攻め手で、ポイント取った！失った！で一喜一憂する輩がちらほら見受けれます。　さっきのレッスンはなんだったんでしょう？　と、がっかりする瞬間です。　結局、練習が試合のためではなく練習の為の練習になっちゃってるのではないでしょうか？　言われたことを上手にこなす事に集中するだけで、その意図を考えていないとしか思えないわけです。　どうしてそこに配給するのか？　その後、どうしてそこへ動くのか？　分からなければ、実際のゲーム練習で実践してみたらどうでしょう？　きっと、レッスンと同じように事が運んでいくはずです。　
いまだにこのセオリーを理解できていない中級メンバーがごろごろしているのは、そういうことなんだと思います。　
高いお金払って受講してるのですから、レパートリーを増やしていかないと。　決して練習の為の練習にならないようにね。