自分が納得する服で練習すればよい

2017-02-28
このお話は公開します。

外部に対しあまり技術的な事は書くべきでは無いと私は考えています。

何故かと言うと、太極拳・伝統技芸は先生が直接生徒を見て指導していくもので、それぞれの先生達のフィールドに私が口を挟むべきではないからです。ろくろを回している処に電話で技術指導なんか、失礼極まります。お師匠さんがそれぞれにいらっしゃいますから。

ですが、現場で見知った事を伝える事は、一つの感性のきっかけになればと思い、たまに公開しています。

私の個人ブログ、http://plaza.rakuten.co.jp/rainbowraising/こちらではその辺、たくさん書いてきました。


・・・・・ここまでは前回のコピーアンドペーストです。

前回は靴について書きました。

今回は服装について。

私の修業初めの頃、股引+ジャージです。当時はヒートテックなんかない。

現地で買った股引を履いてその上にジャージ。上着はセーターの上にジャージ、その上にダウンジャケット。

暖かくなると、ジャージと言うかトレーニング用のズボンをはいていました。
ズボンと言う言い方がオッサンくさいですが・・・・。サッカーの人が履いている長ズボンのイメージです。

何故、こんな書き方をするかと言うと、基本、練習は屋外。室内でもそれ程暖かくはないから。

先生の勧めで、拳法着物をオーダーメイドしたのですが、正直、着る気はあまりおきませんでした。

何故かと言えば、正直やぼったく感じたのです。

「何だか、私のキャラクターと違うゾ・・・・・」

と言う感じで。

夏が近づくにつれ、ちょっと様子が変わってきました。暑さが尋常ではないのです。
朝練習して汗でジャブジャブ、午前の練習、午後の練習、夜の練習・・・・・

もう、普通のスポーツウエアでは洗濯が追いつきません。また、午前の練習で汗まみれでも、帰り路の時間で服は殆ど乾いてしまいます。

段々と、それに気が付いてから、先生の家で着替えるよりも、最初から練習儀で出動するようになりました。

次に気が付いたのは、練習しているとかなり汚れるという事。ちょっと小じゃれたスポーツウェアはもったいないと感じるようになりました。

ついでに、蚊がいるので、半ズボンは無理。

先生の「拳法着は風通しがイイんだぞ」の一言で棚の奥にあった夏用拳法着を引っ張り出して来てみたところ・・・・・

涼しい!!  しかも、乾くのも通常のTシャツやトレーニングウェアよりよっぽど早いのです。

それからは夏の間は拳法着、若しくは拳法パンツ+Tシャツで通うようになりました。靴も寮から出る時にはシューズになっていたので、どこでも身体が動かせる状態。

秋が深まってくると、拳法パンツ+トレーニングウェア。理由はポケットが充実していて便利だから。

当時の写真記録を見るとやはり拳法パンツ+Tシャツの写真が多いです。洛陽は黄河が近く、埃っぽいので、汚れる事を前提にしている拳法スタイルが一番だったようです。

もっとも、環境や状況で服装は変わっていきます。

http://plaza.rakuten.co.jp/rainbowraising/diary/201702280000/

蚊がいなければ、そりゃ半ズボンですし、練習が非常に多い過酷な練習を課す場合、最初からボロボロの服で挑むこともあります。

いずれにしても、練習をきちっとしている学生はヨレヨレな服を着ている事がほとんどでした。


日本では太極拳と言うと、優雅で気功で・・・・と言うイメージだと思います。
それは現代中国でもそうかもしれません。

ですが、本来の太極拳は 健康法 として「中国式の運動」「鍛錬」によって、様々な効果が出てくるのです。

舞うは乙女の如く・・・・・ここに至るには、先ずたくさんの練習が必要と言う事です。

もし、その練習環境がエアコンがあったり、移動には公共の機関を利用するのであまり汚い恰好はダメとか。一緒に練習する人達の雰囲気もあるでしょう。

太極拳を練習するのに、決まった服装と言うのは実はないのだと私は感じています。

兄弟子も私も、普段着のまま練習に臨むことや、師父の教えを乞う事はたまのことではないです。

必ず拳法着である必要はない。ですが、動きやすい、軽めの服装である事が好ましい。先ずはここからだと思います。 ピチピチのジーパンじゃたいへんですから。

以上