夏は神を鍛える

2016-08-18
暑いです。

だいぶん立秋を過ぎて少し風の感じが変わったかな?と思いましたが、やはりまだ暑いですね。

ピエール兄弟子が陳家溝での訓練を終えて上海を訪れ、そして今日北京へ移動しました。

私のブログ、陳氏太極拳とそんな生活でも書きましたが、修業当時の皆が集まりました。

あれから10年以上たちますが、やはり共に練習した友人達とは何時まで経っても仲良くいる事が出来ます。

養芯会の皆さんも同様であった欲しいと願うものです。
あ、他の教室の皆さんも同様です。単にワークショップに通う感覚では寂しいものですから。

さて、私及び養芯会の後見をしてくれている李天祥師叔と雑談していた時の事。

『暑いからね、学生もサボる子もいるよ。でも、夏は技術より、体力より、神を養うんだ』

『神?』

『気力とかそう言うものだよ。頑張ろうとする心と身体だ』


春夏秋冬、その時期に鍛えるべき事柄が有るのです。ですので、あっという間に達人になる人は太極拳の世界ではいない。夏には夏で覚える事、体験すべき事が沢山あります。とても一度の夏で身に着くものでは無いし、春夏秋冬が折り重なって始めて自ら体現できる技術が沢山あります。

伝統技芸は何しろ近道が無い。だから面白いです。今は便利で誰でも気軽に手にし、身に着ける物事が世にあふれています。だからこそ、こういうアナログに振り切った世界が面白いと感じています。


塚本