最新の海外科学情報をチェックするには、と言う例です。

塚本です。皆さんこんにちは。

合宿から帰って既に２週間以上たっているのですが、いまだに『合宿明け』と言う心境でいます。

さてと。昨日の水曜日の授業で感じた事。

本科の人達は既に慣れているので安心ですが、水月班の皆さんに少し注意です。

本科の何人かに私は各自個別の指導、練習目標や動く上での考え方を伝えます。
これを水月班の人は一生懸命吸収しようとしているのですが・・・・・・


真似する事は無理ですし、時間の無駄ですのでしない方が良いです。
見取稽古と言うのは伝統技芸において相当に修錬した人間以外には無理です。

また、ベースになる動き、ポジション、体力、等等、こちらが先に無ければ、個別に加えたり調整したりしている内容を見ても毒になるだけなのです。

例えば、難しい本を読むには先にある程度の知識や経験が必要だと思います。
イキナリ英語の科学雑誌を読んでも何となく知っている単語を拾うのがやっとだと思います。

先にしなくてはならない事は、英語を憶える事。専門用語をチェックする事、そして自分が理解できる範囲の科学の知識。これを持って初めて最新の海外の科学情報と対峙できるのです。

それに、基礎的な動き、スタンダードを磨くだけでも実はとても大変だし、それさえもできず、気が付かない練習生を私は沢山見てきました。養芯会はそうならない様に気を付けています。


他の表現をすると、ベースが出来て各人にそれぞれの動きを作っている内容をベースが無いうちに真似をしてしまうと、ベース自体がおかしくなって調整が効かなくなってしまうのです。効かないと言うと極端ですが、『調整がたいへんになる』と言う事です。


養芯会は本科と水月班が一緒なので、段々と一人一人がその事に気がついて行きます。慣れて来ると、何時もの普通の練習に対して『あれ？こんなので本当はよかったんだなあ・・・・』と直感する時が来ます。それまでは黙々と修錬するしかないのです。


何しろ急がば回れです。今すべき練習をキチンとこなしていきましょう。毎日少しずつ練習して行くと、自分なりの『質問』が自分の身体から発現します。

これが太極拳の楽しさでもあります。


塚本