洛陽合宿感想

合宿への参加は今回が二度目になります。

今回、大先生からは技術面の用法・応用を中心にご指導頂きましたが、
前回より言葉としての聞き取りはできるようになったものの、
言葉は理解できても内容がわからないという事が依然多くありました。
これは、未だ動作が身についていないため、話している中身に
ついていけていない、実感・体感として理論が入ってこないためだと
考えています。一方で、ある程度身について理解が進んでいる
動作や内容については、聞き取れない言葉があっても概要は理解できました。
知識や理論だけではなく、身に付けることが重要であると再認識し、
そのために日々の修練、ひいては修練するための生活習慣と環境作りを
もう一度見直そうと決めました。

今回の合宿では、大先生をはじめ先生の師兄のみなさんなど
多くの達人の演武を見る機会に恵まれました。
広報として記録係を担当しましたので、後に撮りためた動画を見るには
とてもいい立場でしたが、一方で記録することに注力するあまり
ライブでの記憶・印象に乏しいことに気が付きました。
内容が内容だけに、第三者的な立ち位置で記録に勤しむのではなく、
三脚などを用いて記録は機械に任せ、当事者である自身の経験として
それらの演武を見るようにすべきだったと悔やんでいます。

会としてのリリース記事でも触れましたが、今回合宿で練習と並び
重要かつ貴重であったのは、拝師式に参加をしたことだと思います。
或いは拝師式自体は象徴的な出来事のひとつであって、武館での生活
そのものに触れることが価値の本質かもしれません。
お金を出せば陳家溝へのツアーはできるし、太極拳のレッスン体験は
できるかもしれません。でも、一門のひとりとして認められ遇され、
儀式に参加して、武林の生活の一部を体験し、そのように立居振舞う経験は、
養芯会、ひいては塚本先生のチャンネルなしではアクセスし得ない貴重なものです。
皆様のご厚意のお陰で、当たり前のように3日間を過ごさせて頂きましたが、
振り返ってその経験の貴重さに身が引き締まる思いでおります。
（そしてやはり武人である皆さんは優しくいらっしゃいますね）

改めて個人的な反省点を３点挙げて感想を結びます。
　1. 理解を深めるよう、より動作に習熟する。ために練習を積み重ねる。
　2. 記録にかまけすぎて自身が経験する機会を逃さない。記録より記憶。
　3. 自身の体調や気候・環境を鑑みて、適切に酒量を調整する。

反省点を踏まえ、次回合宿はより実りあるものになるようにします！