南寧遠征記その①

2016-04-13
 4月9日から11日にかけて、塚本先生と私(勺板ならぬ小坂)は広西チュアン族自治区の省都南寧市広西大学を訪れ、我らが大先生・鄭旭東先生と楊玉雪先生の主催する陳氏太極拳クラスと交流を行ってまいりました。武術交流・日中交流の様子を日記風にまとめました。ちょっと細かい記載は南寧で合宿を張る際の参考になればと思います。

●4月9日 
 土曜日の練習終了後、虹橋空港より東方航空MU9337(15:00)にて出発の予定も、3時間の遅延が発生。これにより現地到着は21時近く。南寧呉圩国際空港到着後、広西大学近くに予約した7天酒店(南寧市高新区火炬支一路1号)にエアポートリムジンを利用して移動(20元)しました。エアポートリムジンは空港1番乗り場から鉄道駅に向かうものを利用。駅到着後は公衆バス(4路)に乗り、広西大学停留所へ。広西大学までは距離があったので、一つ前の五里亭という停留所の方が便利です。ホテルは約120元です(旅行会社サイトを通すと外国人は泊まれないといわれたので、直接7天のサイトから予約)。チェックイン後、見物しながら周囲を歩き、美食街(明秀西路×農院路)にて当地の名物であるタニシを食べました(2人で、タニシ、巻貝牛筋煮込み、キューリの和え物、焼き幅広ビーフンを食べても100元程度)。その後、ホテルへ戻り、休息。

        
           私たちを魅了した特大タニシ

●4月10日<前編>
 朝9時に広西大学正門(南門)に集合。ホテルからは10分程度。朝食はまた名物の干捞粉、好友粉を食べました。こちらの料理は基本的に砂糖の甘さがあるので慣れないときついかなと思います。正門正面の大きな校舎の脇の木の下で練習開始。参加者は大先生・塚本先生・楊先生、楊先生の学生(女性5名・男性2名)と私で合同練習を行いました。朝の南寧はそれほど暑くはなくとてもさわやかです。やはり、塚本先生が伝人ということで、先生が練習を始めると、一同動きが止まり、先生の練習を凝視していました。大先生からも、一同に向けて塚本先生のご紹介がありましたが、南寧のみなさんの興味はどちらかというと戦う技術としての太極拳にあるようで、それに関する質問が多かったと思います。塚本先生はやはり養生が目的であるということを力説されておりました。心身の鍛錬の上に、家族・友人・文化を守ることができるということです。私自身は塚本先生のご自身の練習を初めて拝見し驚嘆したのと、楊先生の童子架に目を奪われてしまいました。

        
               塚本先生と大先生
        
         塚本先生の練習に目を見張る南寧の生徒さんたち

 練習終了後は、大先生・塚本先生とともにショッピングモールのフードコート(広西大学から約10分、大先生の宿舎の下)で名物の米線を食べました。ここでもやはり、大先生からは塚本先生の体の調子に対する質問がある一方、塚本先生の技術への高い評価がなされていました。また、17:30からの練習に備えていたところ、楊先生から大先生に連絡が入り、16:30に練習を早めていただきたい旨の連絡がありました。その時間変更の理由は後編にて(笑)。
 私たち2人は休憩のため、ホテルに一時戻り、15:30に再度集合。練習まで市内見物をしようと思いましたが、見物するところは何もありません。農産物市場を見学して、昨日夕食をとったあたり(農院路)でお弁当(梅菜扣肉饼5元)を購入し、牛肉粉を食べ練習場所に向かいました。この梅菜扣肉饼とやらの甘さは想像をはるかに上回ったものでした。店の前には行列があったのですが、並ぶことが嫌いな我々もなぜか並んでしまいました。(中国諸地域と違って)並ぶことをいとわない南寧の空気が私たちを列に導いたのかもしれません。

つづきは後編で。