陳氏太極拳は格闘術として他派より優れている?

2015-12-01
みなさま おはようございます。

太極拳について、少し考察です。

普通に太極拳と言うと24式太極拳を思い浮かべるものです。
正式名称は

 簡化二十四式太極拳

です。1954年に政府が要請して作らせた
『国民・労働者の休憩時間内に、皆が気軽に出来る伝統要素を取り入れた体操』
『簡単に変(化)えた、二十四の動作の太極拳』

簡単なので中国だけでなく、世界中に広がりました。
日本で言うところのラジオ体操の様なモノです。
こちらが派生して48式等が生まれ、剣等も同じく皆で出来る様な体操として開発されたのが、一般的です。

そもそも、太極拳自体が村で行う健康と自衛の為の家族拳法だったので、教える時にはかなり細部にわたって、また生活と共に歩むくらい沢山の練習が必要。

ですが、派生するにあたり、都市部の武術家さん達には物足りなかったのだと思います。
確かに健康には良いだろうけれど、実際に格闘に使えるまでには自分達だけの練習では何か足りない!
と言う事で、武闘派の彼らは他派武術を更に取り込んで、より即戦的かつ使いやすくアレンジして行ったようです。

かなり乱暴な表現ですが、それが呉・武・孫式など各派になるとのこと。

・・・・・・と言う事ですので、決して陳氏太極拳だけが実践的うんぬんと言う事では無いのです。
成立過程から見れば、他派は陳家よりも強くなる事が最前提と見えます。私の感覚ですが。


どちらかと言うと、本来の陳氏太極拳は身体を鍛える事が目的の様です。
陳氏太極拳の故郷、陳家溝では爺さん婆さんの運動として息づいています。
当然、若者も練習します。

何だか一番難しい技術の様に表現する人もいますが、慣れるまでが大変で、慣れたら楽ちんです。
英語の構文や数学の公式が最初難しく感じるのと一緒。慣れが肝心です。


塚本