最初はカクカクしていた方が正しい

2015-07-24
皆様、

これは養芯会以外の太極拳練習者にも適応するお話し。
それどころか、学術・スポーツ・文化芸事・仕事にも通じるお話です。


うちの教室では、各人の体質、練習のレベルに合わせて、指導する
内容が変わります。

本部生は合同での練習ですがマンツーマンの指導になります。ですので、
指導する私は集中力と気力を3時間、全開で使う事になります。

『各人がするべき、動作・意識レベルに合わせて私の動きを変える』

と言う指導をしているので、授業終了時には精根尽き果てます。


『各人が・・・・・するべき』なのです。

何を伝えたいかと言うと、陳氏太極拳では見て技を真似しようとしても
無理なのです。練習4年目の人の動きを始めたばかりの人が

『動きは自ら率先して真似して会得するものだ!』

とする事は極めて危険です。本人にとって。

4年目の人は最初の頃に動いていた方法では動きません。もう、それを
しなくても『身体の中は』出来上がっているからです。

また、人によっては遭えて無駄な動きを付け加えて、全身の連動や足りない
力を補っている場合もあります。

ずばり、人それぞれ、そして各人ともにその時点での要求は違うのです。

進化している身体に対応していると言う事。


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ですから、特に最初の頃は、私が指導した通りに

『言葉を自らの心の中で反芻し、身体に言い聞かせて動く』

と言うメソッドに慣れなければいけません。

この、意識で身体を動かす事の意識を『意念』と呼びます。

鏡を見て練習して、カッコよく動けているとか、誰かの真似をして
何となく似て来た、とかは私のスタンスでは上達とは言えません。


『貴方が現時点で、最も必要な動きが出来れば、それがその時点での
合格点であり、威力なのであります』

と言う事。


・・・・・・・ですが、キラキラ班の皆さんはここまでガチガチにする
必要は無いです。

如何に早く動きを憶え、カッコよくヒラヒラする事です。

カッコよくヒラヒラできるようになったら、段々と

『あれ?けこう、ワタシってば鍛えてるかも!!』

と言うタイミングが必ず来ます。


養芯会・陳氏太極拳
塚本