意志力と鍛錬、養生について

2014-05-04
浦東太極拳のみなさま


こんにちは

中国のゴールデンウィークもあけ、各位仕事に勉学に励んでいると思います。

教室での指導の精度を更に上げなければ!と思いましたが、そうすると皆さんに無駄なプレッシャーになりますので、私自身の技術を更に磨く方向でがんばりますね。

さて、最近読んだコロンビア大学の博士が書いた心理学の本について、少し内容をご紹介します。

『自制心は鍛えられる。但し、疲労する。ダメージを受けない日々と鍛え、休息して養う心の仕組みを作らなければならない』

と言うお話です。これは私達の日々の仕事・学業・練習でも当てはまります。
一生懸命な日々や不測の出来事を重ねてプレッシャーの多い日常を過ごしている場合、なんらかの鍛錬や努力を必要とする対象と向き合うまでに、心のエネルギーを使い切ってしまうそうです。
これは私にとっては得心する内容でした。
かつて洛陽で鍛錬を続けた日々は
 5時半起床、1時間の稽古
 仕事がない場合は9時に師父の家へ行き2時間~3時間の練習
 15時から練習7時まで
 帰宅して更に練習
です。癌の手術後1年ですので、体力が今より無かった頃です。しかし、練習量自体がまったく違います。これは、努力云々を考える前に、練習が習慣化していたものと思われます。

凄く努力をしていた記憶はなく、単に鍛錬で体がきつい程度です。
逆に現在は不測の事態と日々のプレッシャーで練習の時間以前にぐったりしてしまう事が多かったように感じます。私のレベルですと意念を使うことが必須ですので、何とも歯がゆい毎日でした(そう言うわけで、月半ばまでは補講はお休みです!)。


意志力や心の力が疲弊する事、それは仕事や勉強にも当てはまります。一方、なんらか習慣化できるものは、意志力無しに動けるようです。
上海での日常は皆さんにとってさまざまプレッシャーと心の疲弊する事がとても多いと思いますがいかがでしょうか?
そう言う中で自己練習をする事は中々に意志力が必要です。ですが、この意志力の消費でその他の事ができなくなる事は良くありません。

従って、是非、太極拳の練習も出勤にネクタイを締める、歯を磨く、等の様な習慣づけをしていただければと思います。
たとえば、朝起きたら有無を言わさず5つの動作を10回、適当でも良いから動くなど。

習慣化が心の体力を生み、更に自信と余裕を生むそうです。

一層一妙ですので、その様な鍛錬も一つの手段と思い、提案いたします。