主な活動場所
石田仮設グランド・小栗栖宮山小グランド・京都工学院高校グランド

 第8号「自分の事を後にする」

2023-11-26


「人の喜ぶ顔を見て幸せと思える」
  

ラグビーの試合を何度も経験してみて、どうですか?

タックル怖い?痛い?



わかります。



だって走ってくる相手に武器なしで自分の身体だけで

止めて、向こう側に押し返すなんて、痛いし怖い。



試合中にこんな気持ちになった事はありませんか?







目の前に自分より大きな

ぶつかるのが好きそうな

ハンバーグが好きそうな

毎回、ご飯おかわりしてそうな

そんなデッカイやつが

ボール持って突っ込んで来る


「うわ、来た。どうしよ」



って思ってタックルに行けない。

恐くなって前に出れない。

どん!と踏み込めない。



あります。



この光景、よく見かけます。


そらそうです

そんなデカいやつに

誰だって

タックル行きたくないよ


そこでみんなは考える

そして

やってしまう事の一つが

自分からタックルに行かなくていいような場所を選んで

そこにポジションする。

そうすれば

「やってるような感じは出しつつ」

「デカいやつにタックルいかなくてよくなる」

作戦成功だ!



そこから抜け出そう!



怖がりでビビり


でもやってるフリする



卑怯者な弱虫。


元々は


それが本当の人間の姿なのかも知れません。



でも、みんな心のどこかで



「こんな自分はこのままじゃいややな。」

「デッカイやつにタックル行けるようになりたいな。」

  

ボブさんやツッチーさん、先輩たちは

その弱さも、願いも知ってます。



誰だって最初はそんなもんだし、



ボブさんもツッチーさんもそうだったから。



みんなその壁を

その恐怖を

練習して乗り越えていくんです。


そして勇気を養って、手に入れていく

では

その勇気はどこから沸いてくるでしょうか?

それは

「勇気の源は仲間を思う心」です。


タックルに行ったり、身体を張ったプレーに

痛みと恐怖はセットで付いてきます。

ラグビーやったら絶対に通る道です。


いっぱい練習して

目の前に強そうな敵が来た時

「みんなどけ。俺が倒してやる」

そう思える選手を目指そう。





逆に

自分がそこから逃げた時、

まわりの仲間が代わりにタックルに行ってくれてる。

自分がこそこそ逃げ回っている時、

仲間の誰かが戦ってくれている。




「勇気を振り絞れ」




死にはしないから

一度思い切って痛みに耐えてタックルに入ってみて。



そしたらきっと仲間から



「すごいな」

「お前やるな」

「ありがとうな」



って言ってもらえるから



自分のタックルで周りの仲間が喜んでくれる

自分の勇気が仲間を喜ばせる



そしたら必ず仲間はこう思ってくれる



「俺もやるわ!」



「俺だってお前みたいにタックルに行く!」



逃げずに勇気を持ってタックルに入った事が

仲間にも勇気を与える。

自部の仲間を

自分以外の誰かを


言葉じゃなくて、行動で勇気づけるんだ


出来る。やれば出来る!
  

最初に書いた事をここで思い出して欲しい。

  

「人の喜ぶ顔を見て幸せと思える」



ラグビーは弱虫には出来ないスポーツです。



そして、人間は元々は弱虫です。



人は不思議な生き物で



自分の為ならあんまり頑張れません。

でも誰かの為ならめーっちゃ頑張れます。



そんな不思議な生き物。



だから、一緒に戦う仲間を代表して

自分よりもデッカイ相手に突っ込んで行くんだ。





自分の弱さや痛さなんて忘れちゃいなさい





それが今出来なくったっていい。


挑戦するんだ。



頑張れ中学生!