小園憩の家10周年記念 マンドリン・コンサート

2024-10-08
【心と身体に温もりを残したコンサート】
 小園憩の家10周年記念に、マンドリン・コンサートが、雨が降って肌寒い10月8日(火)、自治会館ホールにて開催されました。
 出演は、7回目となる綾瀬マンドリンクラブの13名の皆さまでした。メンバーの皆さんは、午前中のリハーサルから念入りな音程の調整を行っていました。
 午後1時30分、開演の時間になりました。1曲目の演奏は、まずマンドリン行進曲として有名な「マンドリン二ストの行進曲」で勢い良く始まり、自治会館ホールを一気にコンサートホール会場の雰囲気に変えました。
 次に、マンドリンクラブの新井部長の絶妙な挨拶(おしゃべり)が会場を和ませ、続いて指揮者の中村奈美子さんから、メンバーと楽器の紹介があり、中村さんは、「今回の演奏会では、マンドリンの歴史をストーリー仕立てにした選曲で演奏します。また、演奏に使用する楽器は、マンドリン・マンドロ・ギター・コントラバスです」と挨拶されました。(マンドリンは、イタリア発祥の撥弦楽器です)
 2曲目は、「オー・ソレ・ミオ」です。この曲は、マンドリンの独奏曲でイタリアのカンツオーネ(ナポリ民謡)です。マンドリンの奏でるメロディーが可憐でありながら力強い曲でした。
 3曲目は、フランス映画でアランドロンが主演だった「太陽がいっぱい」のテーマ曲です。瞼に映像が浮かんでくるほどの名曲で、その繊細なメロディーに会場の皆さんは、聞きほれていました。
 4曲目の「ハイムライゼ(帰郷)」は、哀愁が漂う寂しい音色と希望が垣間見える明るい音色が織りなすマンドリンならではの名曲でした。 そして、前半が終わり、休憩に入りました。
 休憩では、指揮者の中村さんがマンドリン系の楽器の説明を行い、「マンドリンはフレットという自動的に音程がとれる仕組みのある楽器なので初心者でも弾き易いです。実際にマンドリンを弾いてみましょう!」と会場の皆さんに声をかけました。
 会場から1名、2区の三浦さんが手をあげました。三浦さんは、楽器に関しては素人ではありませんが、弦楽器は初挑戦です。マンドリンを手にした三浦さんは、ピックを使ったピッキングやトレモノの技法を教えてもらい器用に弾いて、会場を大いに盛り上げました。
 コンサートの後半が始まりました。後半は日本の名曲です。マンドリンと言えば、古賀メロディーが有名ですので、懐かしい名曲として、5曲目に「落葉の精」、6曲目に「悲しい酒」を演奏しました。
 最後の7曲目は、イタリア地中海の景色がテーマになっていると思われるジブリの「魔女の宅急便メドレー」でした。聴きなれた明るいメロディーに耳を傾けて楽曲を楽しみました。
 アンコールの声に応えて、最後は、古賀メロディー代表の「丘を越えて」を披露し、会場の皆さんの手拍子とともに名残惜しまれつつコンサートは終わりました。
 マンドリンの哀愁を帯びた音色や跳ねるようなピックさばきで奏でられる余韻のあるメロディーがしばらくの間、皆さんを包んでいました。寒い日にも関わらず、足を運んでくれた方々の心と身体に温もりを残してくれた素晴らしいコンサートでした。
 来場者数は、51名でした。
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