不動智神妙録を読んで
「不動智神妙録」は、沢庵が柳生但馬守に向かって、剣禅一如を説いたものです。日本兵法の歴史に残る巨人へのものなので、これを読むには、技術的にも精神的にも途方もない高さであることが前提のはずです。私のような未熟な者では、十分な理解をするにはおぼつか無いとはとは思いますが、私なりに本書から気付きや発見が得られました。それは、兵術家としてだけではなく、政治家、多くの家来を使う主人、あるいは人間としての柳生の生き方を説いているからかも知れません。本書の中でも特に強く、記憶に残ったものを次に示します。
無...
2024-12-30