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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇99

2025-04-09

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「主は王となられた。もろもろの民はおののけ。主はケルビムの上に座せられる。地は震えよ。」(1節)
ヤハウェ神は王です。諸国民は畏れを持つべきです。神はケルビムという種類の天使の上に座しています。地の人々は畏れの気持ちから震えるのでしょう。
「主はシオンにおられて大いなる神、主はもろもろの民の上に高くいらせられる。」(2節)
シオンは地上で神が住まわれる神殿の丘のことです。神は諸国民のはるか上におられます。
「彼らはあなたの大いなる恐るべきみ名を/ほめたたえるであろう。主は聖でいらせられる。」(3節)
諸国民は神の大いなる御名を褒め称えるのです。神は聖なる方です。
「大能の王であり、公義を愛する者であるあなたは/堅く公平を立て、ヤコブの中に正と義とを行われた。」(4節)
最高の能力者である神は、公義を愛しています。イスラエル国民に正義を行使します。
「われらの神、主をあがめ、その足台のもとで拝みまつれ。主は聖でいらせられる。」(5節)
自分たちの神であるヤハウェを崇拝し、その足台である地上で崇敬の念を抱くように言います。再度、神が聖なる方であると言います。
「その祭司の中にモーセとアロンとがあった。そのみ名を呼ぶ者の中にサムエルもあった。彼らが主に呼ばわると、主は答えられた。」(6節)
神との仲介者であったモーセとアロンの名を明らかにしています。そしてサムエルの名もあることから、今から3000年ほど前に作られた歌のようです。これらの立派な仲介者に神は呼びかけに答えられています。(サムエル第1の3章)
「主は雲の柱のうちで彼らに語られた。彼らはそのあかしと、彼らに賜わった定めとを守った。」(7節)
これはモーセとアロンの時代に起きた事柄です。「主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照し、昼も夜も彼らを進み行かせられた。」(出エジプト13:21)
「われらの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。あなたは彼らにゆるしを与えられた神であったが、悪を行う者には報復された。」(8節)
出エジプトで、ヤコブの民の反抗的な態度に対して、神はその願いを許可したのです。しかし、エジプト軍は滅ぼしました。(出エジプト14章)
「われらの神、主をあがめ、その聖なる山で拝みまつれ。われらの神、主は聖でいらせられるからである。」(9節)
聖なる山はシオンのことでしょう。当時、エルサレム神殿はあったようです。三度、神が聖なる方であることを言います。ヤハウェ神だけが神聖なお方です。