詩篇98
2025-04-08

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
98篇は歌と書いてあります。
「新しき歌を主にむかってうたえ。主はくすしきみわざをなされたからである。その右の手と聖なる腕とは、おのれのために勝利を得られた。」(1節)
96篇にあるように新しい歌をヤハウェ神に向かって歌うことを勧めます。それは、神の御業によって勝利を得たからです。
「主はその勝利を知らせ、その義をもろもろの国民の前にあらわされた。」(2節)
神の勝利と正義は、人々にもわかるようになるのでしょう。
「主はそのいつくしみと、まこととを/イスラエルの家にむかって覚えられた。地のもろもろのはては、われらの神の勝利を見た。」(3節)
これは、かつての出エジプトをしたときにエジプトに勝利したことかもしれません。
「全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ。声を放って喜び歌え、ほめうたえ。琴をもって主をほめうたえ。琴と歌の声をもってほめうたえ。ラッパと角笛の音をもって/王なる主の前に喜ばしき声をあげよ。」(4~6節)
完全な神の勝利は将来起こることでしょう。その時は全地の人々が、琴やラッパや笛や歌で賛美するのでしょう。
「海とその中に満ちるもの、世界とそのうちに住む者とは鳴りどよめけ。」(7節)
海は不安定な人々のことかもしれません。そこに住む生き物も世界の人々も鳴り物を用いて歓喜の声をあげるのでしょう。
「大水はその手を打ち、もろもろの山は共に主のみ前に喜び歌え。」(8節)
何度もでてくる表現ですが、大水は軍隊のことでしょう。軍隊の人たちも手を打って喜びを表すのでしょう。もろもろの山は権威をもつ人々のことでしょう。そうした権威者も喜び歌います。
「主は地をさばくために来られるからである。主は義をもって世界をさばき、公平をもってもろもろの民をさばかれる。」(9節)
これはイエス・キリストの再臨のことでしょう。イエスは地を裁くために来ることが黙示録に示されています。イエスは地上に起きている全ての事柄をご存じです。2000年前に肉体をもって地上の生活を経験されました。そして死後3日後に蘇り霊者として天におられます。再臨するときは大勢の天使を伴って地上を裁くことになっています。
その裁きは正義と公平になされます。良いことを行っていれば、良い報いが得られます。悪いことを行っていれば、悪い報いになるでしょう。
黙示録の記述を読むと、まずはクリスチャンから裁かれるようです。クリスチャンはキリストの教えを知っているはずですから、正しい知識に従って日々の生活を送ることを心掛けないといけないでしょう。神と隣人を愛することです。