詩篇96
2025-04-06

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「新しい歌を主にむかってうたえ。全地よ、主にむかってうたえ。」(1節)
全地の人々にヤハウェ神に向かって新しい歌を歌うように勧めます。
「主は大いなる神であって、いともほめたたうべきもの、もろもろの神にまさって恐るべき者である。」(4節)
ヤハウェ神は、他の多くの神に勝って、畏れ多い方です。
「もろもろの民のすべての神はむなしい。しかし主はもろもろの天を造られた。」(5節)
多くの民族で独自の神を崇拝していますが、それらは空しい神です。真の神は天地を創造された方です。
「誉と、威厳とはそのみ前にあり、力と、うるわしさとはその聖所にある。」(6節)
真の神は誉と威厳をお持ちで、力と麗しさはそのお住まいに見られます。
「もろもろの民のやからよ、主に帰せよ、栄光と力とを主に帰せよ。そのみ名にふさわしい栄光を主に帰せよ。供え物を携えてその大庭にきたれ。聖なる装いをして主を拝め、全地よ、そのみ前におののけ。」(7~9節)
諸国民は神に栄光と力が神にあることを認め、供え物をして神殿の大庭に来るように言います。聖なる装いをして神を拝み、おののきつつ行うように言うのです。かつてエルサレムの神殿では、動物の犠牲を捧げていました。イエス・キリストがこれらの律法を成就したので、現在では動物の犠牲は必要ないでしょう。でも個人的な犠牲を払ってでも、神の近くに来て、日頃から清い生活をして崇拝するようにということでしょう。
「もろもろの国民の中に言え、『主は王となられた。世界は堅く立って、動かされることはない。主は公平をもってもろもろの民をさばかれる』と。」(10節)
これは、将来イエス・キリストが地上に再臨して、諸国民を裁かれるときに成就するでしょう。
「天は喜び、地は楽しみ、海とその中に満ちるものとは鳴りどよめき、田畑とその中のすべての物は大いに喜べ。そのとき、林のもろもろの木も/主のみ前に喜び歌うであろう。」(12節)
再び、地上が楽園のようになれば、全地の人々も喜び楽しみ、海の生き物も畑の生き物も林の木々も喜び歌うように実りを産出するのでしょう。
「主は来られる、地をさばくために来られる。主は義をもって世界をさばき、まことをもってもろもろの民をさばかれる。」(13節)
イエス・キリストの再臨は、地を裁くためです。それは神の正義に基づいて行われます。真実な方ですから、善には善を、悪には悪をもって報いてくださるのです。
聖書はイスラエル国民のためだけに書かれたのではありません。この96篇にあるように諸国民に呼び掛けているのです。是非ともその呼びかけに応えたいものです。