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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇89

2025-03-04

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
エズラびとエタンのマスキールの歌です。エタンはゼラハの子で88篇の作者へマンの兄弟のようです。(歴代第一2:3)
「主よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌い、わたしの口をもってあなたのまことを/よろずよに告げ知らせます。」(1節)
エタンは永遠に神の慈しみと真実を歌って伝えます。
「あなたは言われました、「わたしはわたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓った、『わたしはあなたの子孫をとこしえに堅くし、あなたの王座を建てて、よろずよに至らせる』」。」(3,4節)
ダビデ王との契約について、ダビデの子孫が永遠に王座を固く保つことを神が宣言します。これはダビデの子孫のイエス・キリストを指しています。
「大空のうちに、だれか主と並ぶものがあるでしょうか。神の子らのうちに、だれか主のような者があるでしょうか。」(6節)
ヤハウェ神は比類なきお方です。神の子(天使)も神に比肩できません。
「わたしはわがしもべダビデを得て、これにわが聖なる油をそそいだ。」(20節)神がダビデに油注ぎをして聖別したのです。
「わたしはとこしえに、わがいつくしみを彼のために保ち、わが契約は彼のために堅く立つ。」(28節)これはイエス・キリストを将来の王とする契約でしょう。
「もしその子孫がわがおきてを捨て、わがさばきに従って歩まないならば、もし彼らがわが定めを犯し、わが戒めを守らないならば、わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する。」(30~32節)
ダビデの子孫の王たちは神に逆らい、最終的にエルサレムは崩壊させられました。
「あなたはそのしもべとの契約を廃棄し、彼の冠を地になげうって、けがされました。あなたはその城壁をことごとくこわし、そのとりでを荒れすたれさせられました。」(39,40節)
神の掟を守らなければ、当然の結果として契約は破棄されます。
「主よ、あなたがまことをもってダビデに誓われた/昔のいつくしみはどこにありますか。」(49節)
エルサレムの崩壊によって、神がイスラエル国民を見放してしまったのではないかと訴えます。
「主よ、あなたのもろもろの敵はわたしをそしり、あなたの油そそがれた者の足跡をそしります。わたしはもろもろの民のそしりを/わたしのふところにいだいているのです。」(50節)これはイエス・キリストのことのようです。
主はとこしえにほむべきかな。アァメン、アァメン。」(52節)
最後に詩篇作者は神を誉めます。これで詩篇の第3巻が終わります。