詩篇87
2025-02-27

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
コラの子の歌、さんびです。
「主が基をすえられた都は聖なる山の上に立つ。主はヤコブのすべてのすまいにまさって、シオンのもろもろの門を愛される。」(1,2節)
イスラエルの首都はエルサレムですが、そこには神殿があり、シオンの山にあったとされています。ヤハウェ神がイスラエル民を導いて住まわせた場所ですが、その都市は多くの門がありました。神ご自身がそのような都市の門を愛されるとうことです。
「神の都よ、あなたについて、もろもろの栄光ある事が語られる。」(3節)
エルサレムは、神の都であり多くの栄光についての記録があります。
「わたしはラハブとバビロンを/わたしを知る者のうちに挙げる。ペリシテ、ツロ、またエチオピヤを見よ。『この者はかしこに生れた』と言われる。」(4節)
ラハブはエジプトのことのようです。バビロン、ペリシテ、ツロ、エチオピアも都ですが、そこに住む者たちは真の神を知っていたようです。ですが、エルサレムで生まれた者ではないことを歌います。
「しかしシオンについては『/この者も、かの者もその中に生れた』と言われる。いと高き者みずからシオンを/堅く立てられるからである。」(5節)
エルサレムは神の都であり、そこで生まれた者は、神自らが都をしっかりとしたものにすると宣言しています。
「主がもろもろの民を登録されるとき、『この者はかしこに生れた』としるされる。」(6節)
神が諸国民を登録する日が来るのでしょう。神は全知全能ですから、人がどこで生まれ、どこで育ったか、すべて知っています。神の記憶量は無限大ですから、これまでに生まれたすべての人の情報もお持ちです。復活の際にはこうした情報が活用されるのでしょう。
「歌う者と踊る者はみな言う、『わがもろもろの泉はあなたのうちにある』と。」(7節)
神を賛美する方法は色々あると思います。歌にしたり踊ったりもするのでしょう。その者たちは声を合わせて「あらゆる良い事柄の源泉は神にある」と言うのでしょう。
この詩篇は短いですが、これから神が成されることを示しているようです。確かにエルサレムは神が守ってきた都です。現在の神殿は崩壊して、わずかに嘆きの壁が残されているだけです。今後、新しい神殿が再建されるかもしれません。あるいは、これは物質的な都ではなく霊的な目に見えない神殿が再建されるのかもしれません。
神の御計画どおりになりますが、将来的には新しい天と新しい地が生まれるようです。イザヤ65:17やペテロ第二3:13に書かれています。
その時には死者の復活もあるのです。「正しい者も正しくない者も、やがてよみがえるとの希望を、神を仰いでいだいているものです。」(使徒24:15)
ですから、諸国民にも死者にも希望があるのが、聖書の教えです。