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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 詩篇20

2024-11-19

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌とされています。
「主が悩みの日にあなたに答え、ヤコブの神のみ名があなたを守られるように。主が聖所から助けをあなたにおくり、シオンからあなたをささえ、あなたのもろもろの供え物をみ心にとめ、あなたの燔祭をうけられるように。」(1~3節)
ヤコブはイスラエルのことです。イスラエルの神が聖所から助け、支えてくれます。燔祭は古代において神への捧げものとして牛や羊を焼いていました。自分たちの罪の贖いとして動物を捧げていたのです。これは神に対する信仰と恭順を表すものでした。それは神にとっても受け入れられる行為でした。(レビ記1章)
「主があなたの心の願いをゆるし、あなたのはかりごとを/ことごとく遂げさせられるように。」(4節)
神にとって受け入れられる願いとそうでない願いがあったと思われます。人々は色々な願いを神に捧げたのでしょう。願いが神様にとってふさわしいものであれば、ことごとく遂げることができたようです。
「今わたしは知る、主はその油そそがれた者を助けられることを。主はその右の手による大いなる勝利をもって/その聖なる天から彼に答えられるであろう。」(6節)
ヤハウェ神は、キリスト(油そそがれた者の意味)を助けられました。キリストはご自分の完全な命を犠牲として神に差し出し、3日目に蘇りました。キリストの祈りに神は答えられたのです。
「ある者は戦車を誇り、ある者は馬を誇る。しかしわれらは、われらの神、主のみ名を誇る。」(7節)
戦車というのは、当時馬で引く二輪車で弓や槍や剣を装備していました。優秀な馬を持っていれば戦場で有利に戦えたのです。ある者は、そうした軍事力を誇っていたようです。詩篇作者は違います。自分たちの神、ヤハウェ神を誇ります。
「彼らはかがみ、また倒れる。しかしわれらは起きて、まっすぐに立つ。主よ、王に勝利をおさずけください。われらが呼ばわる時、われらにお答えください。」(8,9節)
ここでも詩篇作者は対比して歌います。軍事力を誇る者は今でもいます。大国と呼ばれていますが、アメリカ、ロシア、中国等ですが、それらの国もいずれはかがみ、倒れるのでしょう。イスラエルの神を誇りとし、その神に呼ばわる者は勝利を得られます。
これは現在のイスラエルのことではないようです。彼らはユダヤ教の神を信じていて、イエス・キリストは預言者の一人として認識しています。確かに旧訳聖書だけでは、将来に救世主が来られるとしか理解できないでしょう。新約聖書にはその救世主の活動と使徒たちの活動がはっきり示されています。聖書を理解するには、新旧の聖書を読んでみないと解からないと思います。そして翻訳もいくつか比較することも必要ですね。