黙示録21
2024-10-04
「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
さらに使徒ヨハネは幻を見ます。天の大群衆が大声でハレルヤと唱えるのを聞きます。ハレルヤとは「神を賛美せよ」という意味です。さらに「二十四人の長老と四つの生き物とがひれ伏し、御座にいます神を拝して言った、『アァメン、ハレルヤ』」(19:4)とあるので、天にいる御使や天に復活した聖徒らも続きます。そして「小羊の婚姻の時がきて、花嫁はその用意をしたからである。彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖徒たちの正しい行いである」(19:9)子羊はイエス・キリストです。花嫁は、汚れのない麻布の衣を着ている聖徒です。つまりここでは天に復活した144000人の聖徒がイエス・キリストと婚姻関係になることが示されているようです。これは象徴的な表現だと思います。彼らは霊的な存在ですから特に性別は関係ないでしょう。そして婚姻という制度は地上では有効ですが、天では特に強い結びつきを示すものだと思います。
「天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、『忠実で真実な者』と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。」(19:11)そして「彼は血染めの衣をまとい、その名は『神の言』と呼ばれた。」(19:13)とあるのです。つまりイエス・キリストです。これは「初めに言があった。言は神と共にあった。」(ヨハネ1:1)とあるように、神が最初にお創りになった霊者としてのイエス・キリストは「神の言」と呼ばれていました。
さらにひとりの御使がすべての鳥に向かって叫びます。「さあ、神の大宴会に集まってこい。そして、王たちの肉、将軍の肉、勇者の肉、馬の肉、馬に乗っている者の肉、また、すべての自由人と奴隷との肉、小さき者と大いなる者との肉をくらえ」。(19:17,18)
天の軍勢と、獣と地の王たちとの軍勢が戦います。結果は「獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。」(19:20)ということになります。つまり、世界統一政府も地の王とその軍勢も偽預言者も火の池に投げ込まれるのです。そして「それ以外の者たちは、馬に乗っておられるかたの口から出るつるぎで切り殺され、その肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた。」(19:21)とあるので、天の勢力を率いているイエス・キリストによって剣で切り殺されるようです。
天の勢力に敵うはずがないのですが、終わりの日に天の勢力に反抗する者たちは完全に消滅します。獣と偽預言者は、生きながら火の池に投げ込まれるということで苦しみながら殺されるのでしょう。それ以外の天に反抗する者は一瞬で殺されるようです。
かなり凄惨な場面ですが、霊的な意味ではすでに成就しているかもしれません。サタンの計略に騙されている人々は苦悶しています。各種の体制も滅びかけています。
しかし、これらが現実に起きることが聖書に予告されているのです。