時事ネタ12
2024-09-30
皆様、ご機嫌よろしいですか?常に機嫌よくしていましょう。愛されるからです。
58年間、無実なのに死刑囚とされたらどう感じますか?袴田巌さんの再審請求で静岡地裁の國井恒志裁判長は無罪判決を言い渡し結審しました。袴田さんは30歳で冤罪で逮捕され、毎日12時間という長い尋問を受け無理やり自白させられたようです。現在88歳ですが、長い拘束期間によって精神的に病んでしまったようです。当初から冤罪だとして姉のひで子さんをはじめ多くの支持者がいて、無罪判決を勝ち取りました。
本人は、本当に苦しかったと思います。無罪判決となっても今は十分な理解ができないかもしれません。人生の大半を拘束されて過ごすしかなかったのです。そして精神疾患になったようです。この貴重な時間を誰が償うのでしょうか?
まず、警察の決め込み捜査と証拠の捏造です。静岡地裁が、そのことを明らかにしました。証拠を捏造してまで、無罪の人を死刑にしようとする警察こそ死刑囚です。これには検挙至上主義、重罪犯の重罰主義のためでしょう。そして証拠品にしても警察が自分勝手に選べる制度もおかしいと思いませんか?尋問にしても時間を制限してすべて録画するようにしないといけないでしょう。
検察にしてもそうですが、警察からの情報だけで判断せざるをえなくなりますから、どうしても有罪判決になります。有罪率99.8%というのが日本の現状です。つまり起訴されたら有罪になるしかないようです。弁護人がいても使える証拠品は警察が抑えているので、新たに証拠品がないと無罪を主張できません。よっぽど有能な弁護人がいれば可能かもしれませんが、テレビドラマのようにはなりません。なにしろ有罪率99.8%ですから。
裁判官にしても、本当に事実を推定するのは難しいことです。裁判員制度も導入されましたが、限られた時間で限られた証拠品で間違いない判断をするのは難しいのではないでしょうか?多くの裁判官は多くの事案を抱えているので、判決にも時間がかかります。そして自分の出世を考えているヒラメ判事もいることでしょう。ヒラメは上にしか目がないので上ばかり見て処理件数を稼ぐ判事です。
このように、日本の司法制度はすでに相当遅れています。犯罪や事件が起きないようにするのが本来の国の制度設計として必要ではないでしょうか?それなのに日本では再犯率が高いままです。何度でも犯罪を犯してしまう国とは、国としての体をなしていません。根本的に司法制度改革が必要だと思います。
警察官はビデオカメラ掲載で業務を行う。これは警察官を守るうえでも有効でしょう。尋問は被疑者の人権を配慮してすべて録画する。証拠品は弁護人も全て開示請求できるようにする。裁判員制度は判決の有無だけにして量刑は裁判官が行う。有罪率99.8%というのは異常ですから、被疑者は無罪であるかもしれないという考えが定着する社会にする。
このように、司法制度改革しないと、貴方も袴田氏のように無罪なのに58年間拘束されるかもしれません。でも、國井恒志裁判長のようなまともな裁判官もいるのです。