黙示録13
2024-09-18
「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
使徒ヨハネは新しい獣を見ます。「一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。」(1節)そしてこの獣に「龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。」(2節)とあるので、サタンが力と位と権威を与えますが、それは神を汚すことのようです。そして、「龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、『だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか』」。(4節)とあるので力ある国のようです。聖書では国を獣で表していることが多いのです。
ダニエル書7章17節に「この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。」とあります。
次に他の獣をヨハネは見ます。「ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。」(11節)とあるので、見かけは子羊のような角が二つあるので物腰は柔らかい二人の王かもしれません。しかし龍のような物言いですから神に反することを言うのでしょう。
さらに「地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。」(14節)とあるので獣の像を造るように命じるようです。これは国のような組織かもしれません。それは「その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。」(15節)とあるので、獣の像は物を言うことができるので大きな権威をもっているのでしょう。そして、その像を拝まない者を皆殺すのです。
今の国際連合にそのような力はありません。将来、何らかの権威をもった世界統一政府のような機関が現れるのでしょう。その機関に人々を絶対服従させる力が与えられるようです。なにしろサタンは世の支配者だからです。ヨハネ第一5章19節に「全世界は悪しき者の配下にある」とあるからです。
そして「小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」(16~18節)これは、神が額に証印を押すのに対抗しているのでしょう。世界統一政府は右の手か額に刻印を押し、この刻印がなければ物の売り買いができません。
この獣は政治権力と像を拝めさせる宗教権力と売買制限をする商業権力を持っていることになります。そして666という数字は人間をさしているようです。多分、その名前が数字で表すと666になるのでしょう。ちなみにイエスのギリシャ語を数字にすると888です。