黙示録12
2024-09-17
「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
使徒ヨハネは天でのしるしを見ます。「ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。」(1節)とありますが、霊的な女でしょう。太陽は父なる神、月は母なる大地でしょう。12の星はイスラエルの12部族のようです。この女は男の子を生みます。「もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。」(3節)とありますが、これは「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへび」(9節)とあるので、龍はサタンです。このサタンは生まれた男の子を食い尽くそうとします。
イエス・キリストは地上でイスラエル部族の子として生まれましたが、もともとは天の神の一人子でした。「あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるため」(ヨハネ伝20章31節)とあるからです。実際にサタンはイエス・キリストが生まれたベツレヘムで、2歳以下の男の子をすべて殺すように命令したヘロデ王を操ったと思えます。(マタイ伝2章16節)
さて、「天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。」(7~9節)ようです。
ミカエルは天使長ですから、イエス・キリストです。龍はサタンです。天での戦争はイエスが勝利しました。そしてサタンとその使たちは地に投げ落とされます。
「龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。」(17節)とあるので、イエスを証して神の戒めを守る者たちに戦いをいどむようです。
悪魔またサタンと呼ばれる霊者は赤い龍で表現されています。7つの頭と10の角というのは自分が支配している国のようです。そして10人の王がいるようです。サタンは天の使いの3分の1を味方にしたようです。「天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。」(4節)聖書で星は霊的な使いを表しています。もしこの考えでいくと9章の騎兵隊が2億だったので、ミカエルの御使は4億かもしれません。
いずれにしても、サタンと配下の悪霊は地上にいるわけですから、イエスを証して神の戒めを守る者と戦うようです。つまり真のクリスチャンは悪霊の攻撃を受けるのでしょう。
「『地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである』」。(12節)との声が天から聞こえます。悪魔と配下の悪霊は、地上で多くの人々を攻撃して、間違った思考や哲学や嘘や隠ぺいなどで人々を真の神から引き離そうとするのでしょう。
このように黙示録を読めば、将来の出来事がわかるので安心できますね。