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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 黙示録9

2024-09-13

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
使徒ヨハネはラッパの裁きの幻を見ます。「第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。」(1節)そして、底知れぬ穴からいなごが出てきます。「彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。」(4節)このいなごは、地の青草、すべての木を損なってはならず、額に神の印のない人には害を加えてもよいと言われます。しかし「人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。」(5節)とあります。黙示録の8章では人々が殺されますが、このいなごは人を殺さず、苦痛を与えるだけです。
さて、そのいなごの姿ですが「出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。」(7,8節)とあります。さらに「彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。」(11節)とあるのです。
底知れぬ所の穴は墓場を連想させます。その所の使はヘブル語でアバドン呼ばれますが、これは破壊者のことです。どうも悪霊の働きのようです。イエス・キリストは「死と黄泉とのかぎを持っている。」(黙示録1章18節)方なので、墓の鍵を使い開けたり閉めたりできるのです。この悪霊ですが、「額に神の印のない人」には害を加えられるようです。つまり長老である144000人は、このような悪霊には動揺することがありませんが、それ以外の人にとって悪霊の働きで害を被る人がいるようです。でも殺されることはないようです。
次に「ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。『大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ』」。(14節)すると「四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。」(15節)さらに「騎兵隊の数は二億であった。」(16節)とあります。
どうも、黙示録の7章の4人の御使は大患難の嵐を解き放つようです。そして騎兵隊の数が2億となっているので、超大軍です。これは霊者の数かもしれません。
「それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。」(17,18節)とあるので、霊的な戦車から、霊的な火や煙や硫黄が出るのでしょう。このような災厄があっても「自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金・銀・銅・石・木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。」(20節)ようです。この時でも偶像礼拝を止めず、悔い改めをしない人々が三分の二はいるようです。