主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 黙示録6

2024-09-05

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
ヨハネは子羊であるイエスキリストが巻物の封印を一つずつ解くのを見ます。一つ目の封印を解くと「見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。」(2節)
これは、戦いにおける指揮者の姿です。白い馬は正義の戦争のための戦車を予感させます。白は、汚れのない状態です。乗り手は弓を持っており、冠を与えられていることから王のようです。勝利の上に勝利を得るとあるので、一度死んで蘇らされた方、死に勝利した方、ということでイエス・キリストのようです。黙示録の他の部分を読むとさらに確信できると思います。
第二の封印を解くと、出てきた「赤い馬」は「それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。」(4節)とあります。これは、正に戦争です。しかも大きな剣ということで大規模な戦争を表しているようです。20世紀に起こった世界戦争を示しているのかもしれません。
第三の封印を解くと「黒い馬」が出てきます。「それに乗っている者は、はかりを手に持っていた。すると、わたしは四つの生き物の間から出て来ると思われる声が、こう言うのを聞いた、『小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな』」。(5,6節)これは、食糧危機を表しているようです。1世紀の1日の賃金が1デナリでした。そして1日に食べる小麦が1枡で、大麦3枡なら1家族分のようです。つまり1日の稼ぎで1日の米しか買えない状況です。
第四の封印を解くと「青白い馬」が出てきて「それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。」(8節)とあります。
乗り手は「死」です。そして墓が従っています。つまり、戦争、飢饉、獣らによって殺されるようです。獣は実際の獣か、もしくは獣性を持った人かもしれません。
第五の封印を解くと、神を証した為に殺された人々が、いつ裁きをするのか主に尋ね、人数が満ちるまで休むように言われます。
第六の封印を解くと、「大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた。」(12,13節)とあります。大地震等の天変地異があるようです。これは、実際の地震や天体の異常かもしれませんが、どちらかと言うと世界体制の崩壊を意味しているかもしれません。政治、経済、宗教、哲学等における地殻変動があるかもしれません。太陽や月や星のように権威のある人物や体制が機能不全になるのかもしれません。それで、「地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、身をかくした。」(15節)とありますが、神様の裁きからは逃げれないようです。