主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 黙示録5

2024-09-04

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」とあります。歴史は未来を語ります。
さて、ヨハネは天の御座の近くにいて、御座にいます方の右手に巻物があるのを見ます。しかし、その巻物は封印がしてあり、封印を解くにふさわしい者がいないかと御使から尋ねられます。誰もいないようだったので、ヨハネは激しく泣きます。すると、長老の一人が言います。「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」(5節)と言われます。
ユダ族はダビデ王の家系です。「マタイ伝」1章にあるようにイエス・キリストはダビデの子孫でもあります。獅子は王たる権威を示しています。これは創世記49章9,10節に「ユダはライオンの子。ユダ、あなたは必ず獲物の所から立ち上がる。ライオンのように身をかがめ、身を伸ばした。ライオンを誰があえて起こすだろうか。王笏はユダから離れず、司令官のつえも足の間から離れない。ついにシロが来て、あらゆる民が彼に従う。」とあります。
王笏は王が持つ杖です。シロはそれを持つ者のことです。つまりユダ族からライオンのような王が生まれて、多くの民が従うことになります。それが、死に至るまで神に従順であって死から甦らされたイエス・キリスト、死に勝利した者なのです。ですから、神様から巻物の封印を解くことができる方ということになります。
この時のイエス・キリストは「ほふられたとみえる子羊」(6節)と表現されています。イエス・キリストが地上にいた時、バプテスマのヨハネから「ヨハネはイエスが自分の方にこられるのを見て言った、『見よ、世の罪を取り除く神の小羊。』」(ヨハネ1章29節)と言われたのです。ですから、このことからもこれが天でのイエス・キリストとわかります。
そして、実際に神から巻物を受け取ります。すると、4つの生き物と24人の長老は子羊の前にひれ伏します。そして「あなたこそは、その巻物を受けとり、封印を解くにふさわしいかたであります。あなたはほふられ、その血によって、神のために、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々をあがない、わたしたちの神のために、彼らを御国の民とし、祭司となさいました。彼らは地上を支配するに至るでしょう」(9,10節)と歌います。
これに同調して多くの御使たちも大声で叫びます。「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」。(12節)
この御使たちの数が「万の幾万倍、千の幾千倍」(11節)とあるので、単純に計算しても1億以上になります。
このように神からの大切な巻物の封印を解くことは、天のイエス・キリストにしかできず、それによってイエス・キリストの御国が成立するようです。このときは、すでに天では完全に悪魔は放逐されているようです。こうして天が清められている状態にしてから、地が清められるようです。神様の計画に失敗は決してないので、御国の成立まで徐々に進められているようです。未来は神様の計画どおりになるのです。